マイペース王子様に振り回されてます。*HSJ*

マイペース王子様 *34* ページ44

『つかれたー』

自分の部屋のベッドにドサッと倒れ込む。
体が動かないくらい疲れてる。
こんなに疲れてる時でも(人1)の事思い出してニヤニヤしてる俺は相当(人1)に溺れてる。


…電話しようかな？
まだ時刻は午後8時30分。
夜更かしさんのお姫様はまだ絶対起きてる。


疲れてるからこそ大好きな彼女の声が聞きたくて電話をかけてしまった。

プルルルル

1コール目で電話が繋がる音がして大好きな彼女の声が耳元で聞こえる。


「はーい、慧くん？」

『慧くんだよーん』

「何それー！(笑)」

あははっと笑ってるお姫様の声だけでさっきまで疲れていたのにそんな疲れはどこかに吹っ飛んでいた。

そんな時、電話越しにある声が聞こえた。


「(人1)？電話の相手誰？」


間違いない男の声。
焦った声で、もう！誰でもいいでしょ！あっち行って！なんて言っている(人1)。
どんどん気持ちが沈んでイライラしてくる。


『ねぇ、今の……誰？』

ヤバイ。好きな男だったらどーしよ。

なんていう俺の考えは(人1)の一言で一気に壊れる。

「今のはね、お兄ちゃん！」

『………へ？』

「前話したでしょ？お兄ちゃんが居るって！」

『………言ってた』

完璧な俺の勘違い。恥ずかしい気持ちよりも先に(人1)を疑ってしまって申し訳なく感じる。

『ごめん、てっきり好きな男かと……』

「ふふっ、大丈夫だよ？私も勘違いさせちゃってごめんね？」

(人1)の優しい声が聞こえる。

『ありがと。やっぱり(人1)のそういう優しい所好きだわ』

「私も好き！慧くんしか好きになれないよ！」

なんて可愛い事を言う俺のお姫様。
少しの沈黙の後、心配そうな声で、

「慧くんちょっと疲れてる？」

『うん。ちょっと……今日は電話切るな？俺からかけたのにごめん。』

「ううん。大丈夫だよ？おやすみなさい。ゆっくり休んでね？」

ちゅっ

『っ///おやすみ。』


電話越しに聞こえた(人1)からのリップ音。
きっと今顔を赤くして照れてるんだろうな。
なんて考えて幸せな気持ちで夢の中に入っていった…。


ーあずさよりー
今回はマイペース王子様慧くんが可愛いお姫様(人1)さんに振り回されちゃう感じで書いてみました！どうでしたか？

という話はさておき、(笑)

1800hit！ありがとうございます！
毎日増えるhit数を見ながらニヤニヤしているあずさです(笑)

これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします！

2015.9.1 白米王子様#あずさ

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