マイペース王子様に振り回されてます。*HSJ*

マイペース王子様 *18* ページ25

待ち合わせ時間から遅れて30分…
慧くん何かトラブルにあったのかな？
電話もメールも応答無しだし…

あっ、皆様こんにちは！
今日は図書館に行こうと慧くんに誘われて12時に待ち合わせしたんだけど…

「はぁ、どうしたんだろ…」

ん…あれ慧くんじゃない…？
私を見つけてゆっくりと近づいてくる慧くん

『おはよー』

「おはよーじゃないよ！もうこんにちはの時間だよ！」

「何かあったの？待ち合わせに30分も遅れるなんて…」

『…ん？今日12時30分待ち合わせじゃなかったっけ？』

「…違うよ！ほら！メール見て！」

『あ、本当だー！12時待ち合わせだー』

『ごめんね？(甘え声)』

慧くん、私がその声弱いの知ってるくせに…

「……後でクレープ奢ってね」

『お安い御用！』

こんな感じで大体待ち合わせ時間間違えて遅刻してきます。
そんなマイペース王子様に今日も、振り回されてます

「どこの図書館行くの？」

『うーんとね、もう少し先なんだけど凄く広くて本が沢山ある図書館があるんだー』

「へー、私でも読める本あるかな…」

『あるある！楽しいよー？多分』

「多分なの？(笑)」

なんてたわいもない話をしながら歩いて30分…

「こっちで合ってるの？？？」

『んー、迷った！とりあえず、ここの喫茶店寄ろうよ、お腹空いた』

は！？マイペースすぎる！！！！！
………でもまぁ、お腹空いたしとりあえず入るか………なんて許しちゃう私は慧くんに溺れてるんだと思う。

『早く行こー？』

「うんっ」

繋がれた手に熱さを感じながらドキドキした顔の火照りを冷ますように涼しい喫茶店の中に入っていった。

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