B-36 ページ15
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終業式後のホームルームも終わり、お昼前に学校は終わった。
今日は夜に雪が降る予報なんだとか。
雪見たさに深夜ぷらぷらするなよ、って冗談半分で先生が言ってた。
侑 李「A、雪に興奮して飛び出さないようにね。 犬じゃないんだから」
「そんなことしないよ〜！ もう高校生だよ？」
侑 李「いやいや、去年やってたじゃん」
去年は20センチ積もったんだよね。
お兄ちゃんと2人でテンション上がりすぎて、早朝からちーちゃん叩き起こしに行って雪合戦したのは覚えてるけど。
昇降口に着くと、ロッカーの前に誰かが立っているのに気付いた。
あ〜来た来た！ って。
本当によく通る声。
好きな声だから余計聞き取れるのかな。
大貴「あのさ、今日塾で遅くなるけどなるべく早めに帰るからこっち来てよ」
いいよね？ って不安げにうるんだ瞳で首を傾ける。
その所作にときめいちゃうの……
分かっててやってる？
「…なんで？」
大貴「え……理由訊く感じ？」
ちーちゃん達は私達の話がすぐに終わらないことを察して、先にロッカーの列へ入って行った。
大貴「見せたいものあんの……まぁ今日じゃなくてもいいんだけどさ」
「ん〜……やだ」
大貴「えっ、なんで？」
「え……“理由訊く感じ？”」
さっきの喋り方を真似したら、ふっ、て鼻で笑ったお兄ちゃん。 目を細めて……
大貴「お前…………バカにしてんだろ」
私の頬を両手で包み込み、むにむに〜 ってこねたり引っ張ったりしだした。
「いっ、
大貴「はははっ、すげぇ顔、」
私の顔は全身の熱が集まったかのように熱くなった。
不意打ちのように触られて、ただでも心臓がうるさくなってるのに…
大貴「……かわいい」
「…っ」
独り言みたいにつぶやいた。
頬を優しく包みこみ、おでこくっつけて、
普段外では見ない男の顔になる。
ここ、学校だよ…
でも…
そんなことどうでも良くなるくらい、かっこよくて見惚れちゃうのは、
もう何かの妖術なんじゃないかとすら思う。
大貴「うち……くるよな？」
「…………うん」
大貴「ん、……いい子」
満足そうに微笑んで、ようやく顔を離してくれた。
一瞬、私の唇に視線を落としたから心臓が飛び跳ねたけど、
さすがに……
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もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます！大ちゃんがカッコいいと言って頂けてとても嬉しいです。分岐も楽しんで頂けて幸せです。この先もお楽しみ頂けるよう頑張ります^ ^ (2019年11月20日 22時) (
レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 知念ちゃんの方も読んでます！自分で選べるっていうのが楽しいです！これからも頑張ってください！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - はじめまして！この作品とても好きで大ちゃんもカッコイイです！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年11月15日 22時
