俺の彼女にしたい３ (ページ30)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:67,645 hit

27 ページ30

匠の家に着いた

初めて来た気がするけど

大きい家だなあ…

『お邪魔しますー』

匠「どうぞ、リビングに行っててもらえる？ちょっと荷物入れてるから」

言われた通りにリビングに行き、

ソファーに座って待つ

一人暮らしなのかな…？

それにしては広すぎるような気がしなくもない

興味本位でキョロキョロと周りを見渡していると

一ヶ所だけ明かりが点いていない部屋を見つけた

付けてあげたほうがいいよね…

そう思って部屋に向かって歩き、

部屋のドアを開けた

えっと……電気のスイッチはどこだろう？

手探りで壁を触っていると

スイッチらしきものを見つけた

よし、これかな

カチャ

明かりが点いた

だけど眩しくて目が慣れない

段々光に慣れて見えるようになった時

私の目に入ったのは

私の写真だった

１枚じゃない

無数の数が

壁や床、

ありとあらゆるものに貼りつけられていた

『い、いやっ……』

早く戻らなきゃ…

見なかった事にしよう

明かりさえ消したら……

手を伸ばした

でもその手は後少しという距離で掴まれた

……怖い

匠「……俺には生まれた時からAが好きだったんだ…離れていてもどこかで君も見ていてくれると思っていたんだ……大きくなって君の居場所を見つけた……告白しようと思って花束まで用意したのにさ……酷いよ………隣にいる二人と一緒に帰るA……どんなに俺が頑張ったって見てくれない…どの写真だって見てくれないAの顔………だから思い付いたんだ」

思いっきり、私の顔のまで近付き

匠「君と一緒に過ごせばずっとずっと過ごせるって事だよっ！」