二人のゲーム

40　ヤンデレ1ver ページ44

次に見つけたゲームは

脱出ゲームだ

どうやら地下に閉じ込められた主人公を

制限時間内に脱出させるというゲームで

二人だとどちらが先に逃げ出す事が出来るかという感じらしい

『面白そうだしやってみようよ』

一輝「うん、いいよ」

お金を入れてゲームスタート

一輝は男の子で

私は女の子の主人公だった

別々の部屋で始まった

最初の部屋だからか

テーブルの上に鍵があって

すぐに出る事が出来た

だけど出た先は牢屋のようで扉には南京錠が掛かっており

簡単には出る事が出来なかった

辺りを調べてみても鍵がなかったので

最初の部屋に戻り、うろうろしてみる

…

…

………ダメだ、３分くらいうろうろしてるけど見つからない

チラッと一輝の画面を見てみると全然知らない場所にもう行ってるみたいだった

『ここの鍵が見つかんない……詰んだわ』

一輝「あ、そこはね、ベッドの下の方に箱があるからその中にあるよ」

言われた通りに主人公を進めてベッドの下を調べてみると

本当にあった

『あった…！ありがとう…だけどヒント教えて貰っていいの？先に脱出した方が勝ちなのに』

普通男子ってゲームを手加減とかしないでヒントも教えてくれたりしないプレイを

よくするイメージがあるからだけど……

一輝「んー…まぁ、そうなんだけどAと一緒に脱出したいからゴール前で待ってるから」

『いやいや…それもう遊び方変わってきてるような…』

一輝「いいじゃん、変わったプレイの仕方するの俺は好きだし」

まぁ、それは私も好きだけどね……

その後一輝からアドバイスを貰いながら

同時にゴールをした

クリア後ストーリーを見て要約すると

主人公の恋人が閉じ込めた犯人らしく

主人公の事を見つめる為にしたと言ってゲームが終わった

一輝「この恋人の言いたい事凄く解る」

『えぇ…見つめる為に閉じ込めるのはちょっと…』

一輝「いや？だってさ、自分と離れてる時に他の人と付き合ってたらどうしようとか自分を裏では愛していなかったらどうしようとか思うくらいなら閉じ込めて相手の事ばかり考えさせるのが良くない？」

ぶ、不気味な事言いだすなぁ…

『……一輝はそうしたいって思うの？』

一輝「……Aがずっとずっと俺と二人っきりになりたいって言うならすると思う」

……言ったら本当にしそうだから怖いんだけど

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