一話 ページ1
いつだってあの日のことを夢に見る。
5歳の頃、初めて告白された。
近所に住む二つ年上の男の子だった。
『僕のお嫁さんになってください!』
人生初めて告白された私だったが、すぐに返事が出来なかった。
明日から、父の出張でこの地を離れなければいけなかったから。
お別れが寂しくて泣いてしまった。
泣いてしまった私におばないくんは
『僕が大人になったらAちゃんを迎えに行くから』
本当と?聞くと『本当だよ』って優しく頭を撫でくれた。
『じゃあ私はおばないくんのお嫁さんになれるように、とびきり綺麗なお姉さんになるね』
『僕もカッコイイお兄さんになるからね』
幼い私は彼と初めてキスを交した。
これは私の中にある1番昔の記憶だ。
19になる私は人生でこの日のことを忘れない。
忘れたことがない。
白馬に乗った王子様に夢見るように、いつか迎えにきてくれる旦那様に夢を見てる。
夢じゃなくて約束だけど。
いつか果たせる日がくるように
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飴(プロフ) - 終わりが急wwその続きもきになる (2020年4月10日 11時) (レス) id: ea7e86981b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - とっても面白いです! (2020年2月3日 21時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - とてもおもしろいです。続き待ってます! (2019年12月18日 21時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
めぃ(プロフ) - 面白いです! 頑張ってください! (2019年12月3日 18時) (レス) id: c8a1884f09 (このIDを非表示/違反報告)
零 - とても面白いです!更新頑張ってください! (2019年11月24日 16時) (レス) id: 1fd7ff5cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2019年11月14日 15時