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ふわっといい匂いが鼻を擽る。
俺よりもうんと小さな誰かが、俺の隣を通り過ぎたみたいだった。
創「ふわぁっ…！友也くん、今の人の髪、すっっっごく綺麗でしたぁ！」
創が興奮したみたいに俺の袖を引く。
その視線を追うように目線を向ければ、女神さまの髪よりももっと白に近い銀髪をした誰かの後ろ姿が見えた。
顔を紗…って言うのか？薄い布みたいなので隠してて。
ゆらゆら髪が揺れてて…
確かに、創の言う通り凄く綺麗な髪をしてる。
でも…
友也「え？そうか？俺はあの女神さまの方が綺麗だったと思うけど」
創「もう！友也くん、１回女神さまは忘れてくださいっ…！あの方…妖精さんの髪だって綺麗ですよぅ！」
？「Aくん！」
『あっ…先輩！』
ぷんすかと怒る創を笑っていれば、綺麗な声が聞こえた。
はっと見れば、さっきの妖精役の人のところに女神さまが慌てたみたいに駆け寄ってるみたいで。
友也「うわ！見ろよ創！あそこに女神さまがいる〜〜っっ！」
うわ〜〜っ！
ステージの向こうじゃなくて、今この場にいる〜！
すげ〜…見れば見るほど綺麗で儚くて……
うっとりとその姿を眺めてた。
？「出ていってはいけないとあれほど…」
『…えへへ、ごめんなさぁい』
女神さまが、自分の裾で妖精役の人を隠しながら裏へと消えていく。
その後ろ姿をじっと見つめていた俺は、創の呼びかける声が聞こえていなかった。
＿＿＿その時俺の目を釘付けにしたのは女神さまのきらきら輝く髪や整った顔じゃない。
女神さまが隠しながら奥へと消えていった小さな妖精…
その紗の横から見えた、憂いを帯びた睫毛だった。
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海月(プロフ) - 久々の更新とても嬉しいです！作者様のペースで大丈夫ですのでお身体に気をつけて更新していってくださいね！応援しております！ (12月12日 17時) (
レス) id: 35dd37fd2f (このIDを非表示/違反報告)
Lemon!?(プロフ) - 久々の投稿めちゃくちゃ嬉しいです！応援してます!! (12月12日 0時) (レス) @page35 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - いちごみるくさん» 本当にお待たせしてしまって申し訳ないです…頑張ります！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！ゆっくりですが、よろしくお願いします！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 久しぶりの更新に大歓喜です！ありがとうございます！魚さんの書く小説本当に全部好きです！続き楽しみにしています！ (9月21日 18時) (レス) @page33 id: de7f25a96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年12月16日 20時
