【あんスタ】僕らはずっと待っている

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『…大切なものなんか、増やしたくなかった。だって増やしたら…もう逃げられないじゃないですか。その選択を後悔はしていません。ただ……逃げたかっただけで』





Aがまた笑って、おれたちに向き直る。


立ってください。なんて言うから、おれは立ち上がった。


…他のやつらは、まだ迷ってるみたいだけど。






『今の俺は、"ESの王"じゃないです。俺は"瑞沢A"じゃない。ただの…水城Aっていう、1人のアイドルですもん。…今更前世の事を言われたって、俺はもう王になんかなりたくない。…けど』





また部屋が重苦しくなる。


実は、ここまでの話はなんとなく予想がついてた。


今までの鬱憤を晴らしたかったのか〜？って。


だからそこまでショックも受けなかったんだけど〜…


次にAから発せられたその言葉で、流石のおれも固まった。





『それでも皆さんが俺に"王たれ"と願うのなら。また王として返り咲きましょう。王として、これからの人生をESに捧げ、凱旋を行いましょう』





Aが笑う。


…不敵に。





『さあ、どうします？"俺"を殺して"王"の凱旋を綴りますか？それとも、"王"を過去の偉人として偲び、"俺"を生かしますか？』









＿＿＿選んでよ、ほら。









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



皆さま、おはこんばんにちは、作者の魚と申します。


この先のお話に関しましてお知らせ致しますので、どうかご一読下さいますよう。


この先の展開は、読者の皆々様の手にて選んで頂きたく思います。


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