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ページ18

どうしたんだろうと声をかけた刹那。


突然、彼が頭を抱えて苦しみ出しタ。


いたイ、いたいっテ…





夏目「Aにいさん…!?」

零「…A。落ち着け、ゆっくり息しろ」





零にいさんが彼を抱きしめて、ゆっくり背中を摩ってル。


けド、彼の呻きは酷くなるばかりデ……


他のにいさんたちもどうしたらいいのか分からずニ、ただ零にいさんと彼とを見守ってるだケ。


…まタ、何も出来なイ。


けド、ぐっと唇を噛み締めていた時…にいさんが小さく何かを呟いタ。





『…っ…だ…、い……ちが…っ、…れは…う………じゃ、な…っ』

渉「王…?」





それは、渉にいさんが身を乗り出しテ、Aにいさんの頭に触れた時だっタ。


ビクッとAにいさんの体が揺れテ、目に見えて分かるほどにガタガタと震え出ス。





零「A!!」

夏目「……ァ…」

零「夏目!Aを押さえろ!」





零にいさんがボクに向かって叫ブ。


店内の人たちガ、なんだなんだと野次馬を始めタ。


けド、ボクは怖くて……どうしても怖くテ、動けなかったんダ。





宗「小僧!退きたまえ!」





宗にいさんがボクを退かしテ、未だガタガタと震えるAにいさんを押さえ込みに行ク。


けれド…Aにいさんの震えは止まらズ、ただ激しくなるだケ。


そんなのが数分続いた時だっタ。


…Aにいさんガ、零にいさんと宗にいさんを振り払っテ、テーブルから離れたんダ。


そうしテ、こう叫んだ。





『っ…俺は!王になんか…なりたくなかった…!!!俺は王なんかじゃない!!!!』

奏汰「…A…?」





Aにいさんはただそれだけ叫んデ、シナモンから走り出していク。


ボクたちハ…誰も動けなイ。


この時、ボクの頭にとある予想が浮かんダ。


その可能性に気づいてしまったボクの体ハ、小さく震えていタ。

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設定タグ:あんスタ , 男主 , 偶像崇拝
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GurauGa(プロフ) - 最高に最高して最高でした。あの一気に前作から見たんですけどここまで完成されている心が打たれる作品に合うのがもう久しぶりすぎて涙が止まりません(➰〰➰)ノ王の安らかなる眠りを願います。 (2022年11月27日 2時) (レス) @page34 id: 1e7013ed24 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 伊弉冉アリスさぶさん» ご愛読頂きましてありがとうございました!少しでも王の気持ちを知っていただけたのならば嬉しいです♪ (2021年11月3日 20時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - るるるーさん» ご愛読頂きましてありがとうございました!アンケもありがとうございます! (2021年11月3日 20時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
伊弉冉アリスさぶ - 連続すみませんorz面白かったです!王になんてなりたくなかったのところで、偶像崇拝の瑞沢くんの最後を思い出し、本当の気持ちを抑えてでも皆の王でいたい、という気持ちが伝わり、それに気づいた時には鳥肌が立っていました…素晴らしい作品をありがとうございました (2021年11月1日 2時) (レス) @page29 id: c2abd4fe86 (このIDを非表示/違反報告)
伊弉冉アリスさぶ - 完結おめでとうございます〜!この作品が出来てから、『偶像祟拝をもう一度読まなければ……!』となり、夜遅いにもかかわらず1から最後まで読んでしまいましたw (2021年11月1日 1時) (レス) @page34 id: c2abd4fe86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月19日 12時

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