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Aside
俺は、また走っていた。
今度は講堂から、とある人を探して。
DDDは結局、俺たちTrickstarの勝利に終わった。
投票数的にはfineが僅差で勝ってたんだけど、そういう僅差の場合は延長戦を行うのが通例。
でも、皇帝陛下の体力が尽きちゃったからfineが延長戦を辞退して。
なし崩し的に俺たちTrickstarが不戦勝で優勝したってわけ。
まぁ、後味的にはスッキリしないけど。
運も実力のうちって言うからね！
で、その後皆で歌ったりなんだりしつつ、閉会式やら表彰式やらやってたんだけど。
俺は、まだ賑わう講堂から抜け出してきたんだ。
お礼が言いたくてさ。
…うーん…控え室に戻ってるかな。
fineの控え室って、確か…
考えながら走っていれば、よく見慣れた紺の髪が前で揺れていた。
『教官…！』
俺よりも少しだけ小さい背中に声をかければ、呆れた顔で振り返ってくれる。
その顔が、やっぱり懐かしかった。
弓弦「…まったく。何度言わせれば気が済むのでしょうね？」
『あ…ゆ、弓弦』
弓弦「…それで？なんの御用でしょう？」
走ってきて息を整えてる俺に向かって、早く話せとでも言いたげな笑顔を浮かべる弓弦。
…鬼畜め。
ゆっくり息を整えて、弓弦を見据える。
…ただ1人の人として。
『…その、ありがとう。俺、弓弦が教官で…"弓弦"に拾ってもらえて良かった。ここに来て、良かった』
弓弦がちょっと驚いたみたいに目を見開いて、くすっと笑った。
弓弦「そうですか」
『うん、でもね。俺にとって"教官"はあんただけだから。俺をつくってくれたのはあんただから。…これからも、教官って呼んでもいい…？』
弓弦は俺に、"もうあなたは軍人ではないのですよ"って言ってくれた。
でも、俺をつくりあげてくれたのは他でもない。
3人で過ごしたあの時間と、場所と、"教官"なんだよ。
それを忘れないためにも…俺の原点は軍人なんだぞって自分を戒めるためにも、俺だけは"教官"って呼び続けたい。
弓弦「…それは、わたくしの"愛弟子"としてではなく、"紫垣A"としてですか？」
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さや - 了解です！ありがとうございます！ (2021年10月31日 9時) (
レス) id: 0ecd0e312f (このIDを非表示/違反報告)
魚 - さやさん» リクエストの件ですが、そんなにすぐには書けないと思います…大蛇が完結でき次第新作として出せるよう準備中ですので、お待ち頂ければと… (2021年10月31日 8時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
さや - 魚様Ra*bitsの小説は書けないのでしょうかそれと、少しの間更新されていなかったので心配しました〜！ (2021年10月30日 20時) (レス) id: 0ecd0e312f (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - なるほど…茨ですか…同担拒否過激ツンデレ厄介オタクになること間違いありません(真顔) (2021年10月20日 18時) (レス) id: 65b465303e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 鮭さん» 作者的には、茨が過激派限界オタクしてたらめちゃくちゃおもしろいな〜…と思いますね（真顔） (2021年10月20日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年9月26日 12時
