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Aside
『っし入学式お〜わり！なァ燐音、この後暇？』
燐音「…特にこの後何も無いけど。なんで？」
俺の1歩後ろを歩く赤毛が、ちょっと困ったみてェに首を傾げた。
＿＿＿天城燐音
俺の隣の席のやつ。
きらきらした瞳でパンフレットを読んでたやつ。
あ、ちなみに制服はちゃんと着せてやったぞ。
着方知らねェわけないよな？って聞いたら、大真面目に知らないって言われて面食らった。
同居人がどうたらこうたら言ってたけど、じゃあそいつにやってもらえ！
『いや、せっかく仲よくなったんだし、どっか遊びに行きてェなァって！燐音どっか行きたいとこある？』
そう言いつつローファーに履き替えれば、燐音がまたちょっと困った顔をする。
なァんでそんな顔をするかねェ？
燐音「俺都会のことはなにも知らないから。Aが行きたいとこでいい」
『都会のことなんも知らないってどういうことだよお前…原始人かァ？』
燐音「…原始人…ってなんだ」
『…お〜…そっからか』
…悪い、としょぼくれる燐音がなんかちょっと可愛い。
デカい犬みてェ。
思わず髪の毛をわしわしと撫でてやれば、変な顔をされた。
なんだお前。
『まァいいや。都会のことを知るには都会で遊ぶのが1番！1番分かりやすい賭博場には流石に行けねェけど、カラオケとかさァゲーセンとかさァ！』
燐音「からおけ、げーせん」
『あー…ざっくり言うと、歌をめっちゃ歌えるところがカラオケ。ゲーセンはゲーム機でめっちゃ遊べるとこ』
燐音がまたよく分からん顔をする。
うーーん…まァいっか。
『ま、少しずつ慣れてきゃいいさ。とりあえずはな、行こうぜ、燐音！』
燐音「ちょっ…！」
燐音の手を掴んで走り出した。
後ろで焦ったみたいに声をあげる燐音がいるけど、走り続けてれば嬉しそうに顔を緩める。
それが、なんかすげェ嬉しかった！
出会ってからかれこれ数時間。
初めて見た燐音の笑顔は年相応の笑顔で。
それまではずっとどこか張り詰めてて…
パンフレットを見てる時しか見せてくれなかったきらきらした目を、俺に向けてくれてて。
それが嬉しかった。
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魚(プロフ) - ぬんさん» こちらこそありがとうございます！頑張ります！ (2021年9月13日 9時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 羊の王さん» ありがとうございます！頑張りますね☆ (2021年9月13日 9時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - みんとぅすさん» ありがとうございます！更新頻度は遅めかも知れませんが、頑張ります！ (2021年9月13日 9時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
ぬん - 新作助かります！ありがとうございます！！！！！ (2021年9月12日 15時) (レス) id: 8fd0aff687 (このIDを非表示/違反報告)
羊の王(プロフ) - 大蛇でも面白いのに次の新作がもしもの世界とは…凄い…更新頑張ってください (2021年9月10日 21時) (レス) id: ec6c1dbb5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年9月10日 17時
