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kn「誰か孤独死とかしとるんちゃうんけ?なぁシャオロン」


sha「………………」


kn「シャオロン?」


sha「あ…………うん、せやな…」





コネシマは眉を下げた。


Aが失踪してからすでに半月。


もう誰もがAを諦めかけていた。


シャオロンは余計に落ち込んで、口数が少なくなってしまった。


ぼーっと虚空を見つめることも多く、話しかけても上の空。


精神衛生上良くないということで、狂犬と渾名される2人で要塞に依頼をこなすべく外に出た。


外に出て空気を吸えば…なんて考えは甘かった。


シャオロンは外に出ても、コネシマが話しかけても泣きそうな顔で俯くだけである。





kn「お、ここやな!着いたでシャオロン」





2人はとある廃墟の前に立った。


…確かに腐臭がする。


今回の依頼は、この廃墟から腐臭がするから調査してくれ、というもの。


まだ上の空のシャオロンの手を引いて廃墟に入っていく。


腐臭はある一室から漂ってくるらしい。


コネシマは腕で鼻を押さえながら進んでいった。





kn「……………は…なんや………これ」





コネシマの目に飛び込んできたのは、天井から腕を吊られている女。


大先生のような青みがかった髪には紅い液体だったものがこびりついている。


女の白い体はもう見るかげもなく、まわりには蛆虫やら蝿やらが群がっている。





sha「…………A」





シャオロンは目をこれでもかと大きく開けて、ふらふらとAに近づいて行く。


吊られたAの前に膝をついて、静かに泣き出す。


コネシマは苦しそうに目を閉じた。





sha「…こんなとこにおったんか………こんな…こんなになってもうて……」





シャオロンが泣きながら笑った。


コネシマが目を剥く。









___小さなリップ音が部屋に響いたから。









シャオロンは愛おしげに、死んだAの頬を撫でて、また口付けた。





sha「せや……火葬して…骨を繋ぎ合わせよう。そうすれば、ずっと一緒おれるなぁ」





シャオロンの目には光がない。


コネシマはまた目を閉じた。


いつも明るい黄色の彼の心が、小さな音を立てて壊れた。

↓→←バッドエンド【sha】



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作者名: | 作成日時:2020年2月16日 18時

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