革命の主役は我々だ！【番外編】 (ページ22)

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バッドエンド【tn】ページ22

tnside

ひとらんから借りた馬を全速力で走らせる。

いつもきっちりと七三で分けられた髪は、前からの風で全部飛ばされ、ぐしゃぐしゃにかき混ぜられた。

背にはショットガン、腰には愛剣の粛清剣。

❃国は割と近くて、ものの15分で着いた。

tn「……………なんや」

おかしい。

何故こんなに静かなんや？

戦争の準備しとるんやったら、もっとざわざわしとってもいいと思うんやけど。

…不安が拭えない。

馬で城の周りをぐるりと1周する。

うちの国と同じように城下町があるけど、城下町でさえ静まり返っとる。

人の気配はある。

でも人の姿は見えへん。

……………まさか、軍隊の為に外に出られないようになっとる？

戦争の準備なら、城の中だけで十分やから城下町で兵隊の声は聞こえへんし。

❃国は常にどこかしらと戦争しとるから(うちも言えへんけど)、男たちがおらんのやろ。

せやから威勢のいい声も聞こえん。

準備中なら、戦車やらなんやらが通るから、しばらく外出禁止もありえる。

…………国は国民で出来てるんやぞ。

せやから俺らは戦争っていっても、何も知らない国民は巻き込まずに軍や幹部だけで終わらせとるのに。

…やっぱ城の中か？