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ページ18

この手紙を送ってから約半年。


Aから返書がない。


ちょうどこれを送ったのは戦後だから、不安だ。


不安な気持ちのまま、俺は我々国へと帰ってきた。


街には所々に戦争の跡は見えるけど、もう国民は和気あいあいとしていて、楽しそうだ。


けれど、それとは裏腹に俺は小さく震えていた。


頼む…生きていてくれ。


そう願いながら、要塞に入って総統室へと急ぐ。


まずは報告をしなきゃな。





ni「俺や」


gr「む!入っていいゾ!」





ちょっともごもごしてた。


絶対チョコ食ってたやろ。


扉を開けると、キリッとした顔の我らが総統。


でもその頬にはチョコが付いてる。


キリッとしたイケメンが台無しやわ。





ni「チョコついてんで」


gr「……………………そんな事ない」


ni「…みっともない」





俺はグルッペンの頬についたチョコの小さな塊を指にとって食べた。


………甘。


なんやそのびっくりした顔は。


じゃがいも食わすぞ。





ni「物資調達の報告やけど」


gr「ああ、ありがとう。助かったゾ。少し多い気もしたが」


ni「…ちょっとね」


gr「…………………Aか」





やっぱりグルッペンにはわかるか。


そう、少し多めに物資を運んできたのはAの為。


あいつは人が苦しんでるのが何よりも嫌いだ。


すごく苦しんで、心を痛める。


その苦しみに歪んだ顔が見たくなくて、はやく復興してほしいからちょっと多めに運んできた。





gr「…兄さん」


ni「うん?」





グルッペンが珍しく、苦しげな声を出した。


見ると、眉根を寄せて苦しそうにしている。


…なんやろ、嫌な予感がする。





gr「………Aのこと、なにか聞いてるか」


ni「…いや、半年前に手紙出してから返事が来てへん。…グルッペン、何か知ってるん?」





グルッペンが目を閉じた。


まるでそれは祈りを捧げるようで。





gr「今、兄さんの家族やAが住んでいる街に…先の戦争でミサイルが落ちた。…AとAの両親が…………それで…亡くなった」





助けられなくて、すまなかった。


とグルッペンが呟いた。





ni「…はっ…グルッペン、駄目やで、冗談でもそんなこと言ったら。あれやろ?戦後でバタバタしとったから、Aが手紙書くのを忘れててそれで___」


gr「兄さん…!」





グルッペンの悲痛な声に、引き戻された。

↓→←バッドエンド【ni】



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作者名: | 作成日時:2020年2月16日 18時

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