革命の主役は我々だ！【番外編】 (ページ2)

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Aはゾムの手を抜け出して、細くなった足でゾムに斬撃を繰り出した。

そこから狭い独房での攻防戦が始まる。

しかし疲れを知らずに暴れ回り、叫んでいたAはやはりどこか動きが鈍く、簡単にゾムに押し倒されてしまった。

『ぐっ…退ケ！私は貴様ナド知らなイ！私ニハ国王陛下だケいればソレでいイ！』

ゾムの顔が苦しげに歪んだ。

"自分が洗脳を解く鍵だ"

その確信は甘いものだと知った。

Aの洗脳は思った以上に深く脳に刻み込まれているらしい。

もうどうにもならないだろう。

zm「………ショッピくん」

shp「はい？」

zm「俺に任せて出てってくれへん？」

shp「………っす」

ショッピは心配そうに独房の中の2人を見ながら、出ていった。

しっかりと出ていって、足音が遠ざかったのを見計らってゾムはAを見た。

ゾムの下でAはまだ暴れていて、時々蹴られる。

が、そんなことで痛がるほどヤワじゃない。

ゾムはAの両手を頭の上で固定させて、こっそりと医務室からパチッてきたポーションを口に含んだ。

まだ叫ぶAの両頬を片手で掴んで口を開けさせた。

『んむｯ…！？』

ゾムはAに口付けてポーションを半分ほど流し込ませた。

ばたばたと苦しげに手足を動かし、舌を使って吐き出そうとするのを、ゾムも舌をねじ込ませてAの喉奥に送り込んだ。

溢れたポーションは鈴葉の頬を滑り落ちて床に垂れる。

Aの喉が上下した。

それを確認したゾムは口を離し、自身もポーションを飲む。

『ぐっ…う"あ"ぁぁあっ……！！』

zm「っ…………」

苦しそうに身をよじるAをゾムは痙攣し始めた腕で引き寄せ、抱き締めた。

最初こそ強く暴れていたAだが、だんだんとただ痙攣していくだけになっていく。

ついには目を閉じた。

ゾムは狂気的な笑みでAの頬を撫でる。

zm「これで…………ずぅっと一緒やなぁ………」

心底幸せそうに笑ってAの指に自身の指を絡ませ、目を閉じた。