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バッドエンド【zm】 ページ1
ゾムはある確信を持っていた。
その確信を持って、独房に足を向ける。
Aは精神安定剤を打ち込んでも、暴れ続けていた。
しんぺい神は疲弊しきっていて、大先生の知り合いのマッドサイエンティストに頼み込んでいるらしい。
独房へと続く下りの階段に、ゾムの靴音が響く。
zm「ショッピくん、交代してくれへん?」
shp「…え、いいっすけど。どうしたんすか」
zm「ちょっと。あ、でも一応そこ居てもらってええ?」
ショッピは不思議そうにゾムとAを交互にみて、頷いた。
重たい音を立ててゾムが独房の扉を開いた。
『こコからダせ!私は帰ルンだ!』
ガシャンガシャンと音を鳴らしながらこちらに飛びかかろうとするが、長さが足りずに途中で止まる。
昼夜叫び続けているので、Aの声はがらがらで苦しそうだ。
ゾムはゆっくりと近づいていった。
『出セ!出してクれ!』
zm「あーあ、声がらがらやん」
ゾムがそっとAを抱き締めると、Aは大きく肩を揺らして一瞬止まるが、その腕から逃れようと藻掻く。
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作者名:魚 | 作成日時:2020年2月16日 18時