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sha「せや、今日はまだお化粧してへんかったな!」
シャオロンは骸骨にそっとファンデーションをのせた。
長い時間をかけて、綺麗になったA__だった骸骨に微笑んだ。
また1つ口付ける。
sha「あ、今日はな、ゲスト呼んでるんよ。ええ子で待っててな」
シャオロンは骸骨を撫でて部屋を出た。
骸骨はぐらりと揺れてベッドに横たわる。
もうあの時の面影はない。
綺麗な青みがかった髪も、コバルトブルーの瞳も、白い肌も、すらりとした肢体も、シャオロンの髪を優しく撫でた指も。
けれど骸骨の指には、黄色の指輪が嵌っていた。
ut「A…」
シャオロンに連れられて部屋に入ってきたのは彼女の兄だった。
よたよたと近づいて、泣きながら笑った。
彼の心もまた、壊れていた。
骸骨を抱きしめて、声を震わせる。
ut「せや…今日な、ずっとAに着せたかったウエディングドレス持ってきたんよ」
sha「ええなぁ!じゃあそれ着せて俺Aと踊る!」
2人で骸骨に純白のドレスを着せて、シャオロンが骸骨と踊り始める。
大先生は恍惚の表情でそれをみつめた。
ああ、なんて綺麗なんだろう。
踊り終えて、シャオロンはまた骸骨に口付けた。
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作者名:魚 | 作成日時:2020年2月16日 18時