革命の主役は我々だ！【番外編】 (ページ26)

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tnside

sha「なんか今日寒くない？」

というシャオロンの言葉通り、この要塞は冷えきっていた。

今の季節は冬前。

確かに寒くなるはずやから、皆何一つ気にしてなかった。

ただ、なんか寒いなぁくらい。

俺はマフラーを口元まで引き上げた。

吐き出した息を、空気が白く凍りつかせる。

tn「グルさん、書類」

ノックして、扉を開けようと押したが、開かない。

鍵がかかっている訳でもなさそう。

そして何より、総統室が1番冷たかった。

まさか。

俺は粛清剣を抜刀すると、総統室の扉を叩き斬った。

tn「っ…グルさん！？」

中に入って叫んだ。

総統室はまるで雪の世界で。

壁も天井も床も、机も棚もソファも。

全てが凍りついていた。

その中心。

グルさんのいつも座る椅子に、2人はいた。

グルさんとAちゃんは、お互いに縋るように抱き合って＿＿＿

＿＿＿氷漬けにされてた。

総統室に足を踏み入れ、歩く度に床がキシキシと音を立てる。

滑りそうになったけど、なんとかバランスを保った。

そっとグルさんの頬に触れる。

俺の瞳から涙が零れた。

tn「な…んで……なんで…死んでんねん……おい…置いていくなよ……」

思わず膝をついた。

でも、見上げたグルさんの顔は、"幸せ"そうに歪んでいて、何も言えなかった。