革命の主役は我々だ！【番外編】 (ページ23)

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城に突入しなきゃあかんらしい。

俺は最大限気配を殺して、ゆっくりと城に入っていった。

城も城下町と同じように不気味な程に静まり返っとる。

城はだいたいどこも同じような構造やから、俺は迷わずに進んでいく。

＿＿＿はずだった。

目の前に、1人の女が歩いてきていた。

tn「っ…A！」

『あ…！トンちゃん！』

どこかぎこちない歩きで、Aは俺の方に歩いてくる。

俺もそれを迎えに行こうと足を踏み出した。

途端、Aの後ろに現れた兵士が、Aの首に剣を這わせた。

Aの頭は簡単に落ちて、鞠のように跳ねてから、俺の足元に転がってきた。

俺はAの頭を抱き上げてきつく抱き締めた。

ギッと集まってきた兵士を睨む。

その瞬間、俺の周りの音が消えた。

Aの頭を抱き抱えたまま、俺は城中の人間を殺してまわった。

血が滴る音しかしなくなって、俺は膝から崩れ落ちる。

tn「あ…ぁ…っ…………あぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁあ！！！」

俺はAの頭をかき抱いて泣いた。

追いついたグルさん達が俺を見て、悲しげに目を瞑っていることなど知らずに。

シッマが、後悔したように顔を歪めているのなんて知らずに。