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zmside
禁書室からの帰り。
俺は姉ちゃんと別れて1人で訓練場に向かった。
姉ちゃんが世界にたった一体しかおらん麒麟やってことはわかった。
めっちゃ誇らしくなった。
俺の姉ちゃんは世界に1人しかおらん神聖な麒麟なんやぞ!って。
俺の姉ちゃんは世界を創った祖の1人なんやぞ!って。
でも、嫌なこともわかった。
姉ちゃんに眷属っていう子供みたいな立ち位置の奴らがおるらしい。
姉ちゃんは、その5人を探したいって相談してくれた。
姉ちゃんのしたいことは全力で応援したい。
姉ちゃんがそうだったから。
俺がしたいと言ったことは、いつも応援してくれとったから。
だから、俺もそうしてあげたい。
俺は武器庫から練習用のゴムナイフを手に取った。
ちょうどロボロがおったから、手合わせをしてもらう。
ロボロは弓が得意やから、遠距離対策の練習になるんよ。
鋭く、なおかつ正確にいかけられる矢を避けつつロボロの首を狙ってナイフを投げつけた。
それさえも矢で射落とされて、俺は小さく舌打ちした。
んで、さっきの話に戻るんやけど。
でも…なんやろ…なんか複雑。
姉ちゃんは俺だけの姉ちゃんやったのに。
なんで他の奴らに姉ちゃん譲らなあかんの。
絶対嫌や。
でもな…姉ちゃんが俺を忘れて他のやつにだけ構うっていうのはないと思う。
…希望的観測かも知れへんけど。
姉ちゃんは"家族"を知らない。
せやから、俺が初めての"家族"やったんや。
そのたった1人の家族を放り出すとは思えへん。
だから…
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魚(プロフ) - miiさん» はう...!ありがとうございます…! (2020年10月26日 16時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 私がこの世界に入り、最初に見た作品が魚さんの作品でした!とても面白く、今でも大好きです!この話が完結したら活動休止するのはさみしいですが、これからも頑張って下さい! (2020年10月23日 16時) (レス) id: fea92a175e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 麻痺さん» ありがとうございます!今しばらくお待ちください… (2020年8月23日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
麻痺 - 好きすぎる!更新楽しみに待ってますー! (2020年8月22日 2時) (レス) id: dce11f68c6 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - アカツキさん» ありがとうございます〜! (2020年7月7日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚 | 作成日時:2020年2月17日 9時