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Aはよく微笑むようになった。
声をあげて笑うということはないけれど、それでもあの無表情はなくなっていた。
その度にAは胸に手を当てる。
ここ、胸の中心がふわふわとして、なんだか浮き足立つような。
これが感情…これが心。
それがどこか心地よくて、微笑む行為が楽しくて。
自分が微笑むと、周りの人も嬉しそうに笑ってくれる。
それがなんだかくすぐったくて、余計に微笑みたくなってくる。
これを与えてくれたコネシマが、自分の中で大きな存在になっていることに、Aは気付いた。
尊敬。
その言葉しかない。
彼に何か恩返しが出来ないかと、毎日頭を働かせて考える。
今日の夜も、それを考えていたら目が冴えて眠れなくなってしまった。
ゾムが、"眠れなくなったら屋上に行くと気分転換になっていい"と笑っていたのを思い出して、窓からそっと抜け出す。
kn「なんや、お前も寝られへんのけ」
紫煙がくすぶ時点でなんとなく予想はついていた。
彼がよく吸う銘柄の匂いが漂ってくる。
『ええ…まあ………隣に座っても？』
kn「おう………お前、丸なったなぁ」
あっはっは！といつもよりは控えめな声で笑われる。
Aは座って憮然とするしかない。
そのまま何も話さず、ただ紫煙が星空に昇っていく時間が過ぎていく。
けれどそれがどこか心地よくて、Aは目を瞑った。
kn「俺さぁ」
コネシマが小さく口を開いた。
目を開いて彼を見る。
指に挟んだ煙草から、細く長く紫煙がゆらゆらと揺らめく。
kn「お前に"心無い"って言うたけど……人のこと言えねぇんだよなぁ…俺も心無い言われるから」
ははっと乾いた笑い声を出したコネシマは、どこか寂しそうに微笑んだ。
くるりとこちらを向いて、苦笑する。
kn「ちょっと、俺の昔話聞いてくれん？」
誰かに知ってて欲しいんだと言う彼に、Aは頷いて話を促した。
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魚(プロフ) - みゅーとさん» あああ…ありがとうございます〜… (2020年4月1日 9時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - あ''あ''ぁ''...いい話っすねぇ( ；∀；) (2020年4月1日 2時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - 114514便利っすねぇ (2020年4月1日 2時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 憐さん» んぇぇぇ……ありがとうございますぅぅう… (2020年2月22日 9時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
憐 - あ、え……うそぉーん。親の前でこの小説読んでたら泣いてしまった……あぁ、そんな目で見ないでクレメンス〜！泣くぐらい神作品でした。 (2020年2月22日 8時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2020年1月17日 12時
