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あれから半月が経った。
Aの洗脳は完全に解けて、幹部とも仲良く話すようになった。
洗脳が解けてから、すぐにグルッペンに頭を下げたAに、グルッペンはこう言った。
gr「謝らなくていい。その代わり、お前にはずっとこの国で活躍してもらうぞ」
期待している、と微笑んだグルッペンに、Aは再び頭を下げて忠誠を誓った。
zm「おいおいおいおい！なまってるんちゃう？猫さんよぉ！」
『はっ！なぁにを言ってるんですかねぇ脅威さん？息上がってるんはそっちやろ？』
訓練場にはナイフの当たり合う音と、お互いを煽り合う声が響く。
今日はゾムとAが本気で手合わせをするというので、幹部全員で集まって見ている。
もちろんゴムナイフだが。
最近まで寝たきりだったといってもAの動きは鋭い。
傍から見たら互角の戦いをしている様にみえるが、戦いに慣れている者ならわかる。
ナイフの技術も、相手の隙をみつける勘も、攻撃をしかけるタイミングも、全てがゾムを上回っていて、ゾムが押されている。
見ていたグルッペンが呟いた。
gr「ゾムは味方最大の脅威と呼ばれているが…なるほど。ゾムにも、"脅威"と呼べる人間がいるんだな」
にやにやと笑うグルッペンに、Aが反応して笑った。
『そうなんよ！こいつ、私より弱いくせに守るとか抜かしよるんよ？』
ゾムの攻撃を躱して追撃しながらそう叫ぶ。
言われたゾムは、むっと口をまげた。
目線を這わせて何か隙がないかと探す。
zm「ふ……っ……フヒハハハハッ！」
特徴的な笑い声を出して、Aの足を払う。
上の攻撃ばかりに気を取られて油断していたAは、足を掬われて後ろに倒れかけた。
倒れそうになったAの背中に腕をまわし、抱き寄せる。
驚いたように顔をあげたAに口付けた。
zm「こんな油断ばっかしとる奴は、黙って俺に守られとけや」
そういって不適に笑ってみせた。
ほとんどの幹部がひゅーひゅーと囃し立てる。
ゾムは満足してAを解放してやった。
『わ、わざわざ皆がおる前でやらんでもええやろが！』
顔を真っ赤にしたAは、その超至近距離からゾムに攻撃をしかける。
それを器用に避けながら高らかに笑うゾムが心底楽しそうで、1人、また1人とその手合わせに加わっていく。
結局いつもの内ゲバに発展した。
味方最大の脅威の脅威は、世界一暖かいこの場所で幸せになったという。
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魚(プロフ) - 宇タさん» わわ〜ありがとうございます！ (2021年9月22日 15時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - 泣きそうです。というか泣きました。好きです。 (2021年9月21日 23時) (レス) @page33 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - Ｔさん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、作者はただいまd!から離れておりまして…思い出せそうにありません…本当に申し訳ありません (2021年2月19日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
Ｔ - emさんのボマーってハンハンネタだったりしますか？ (2021年2月19日 13時) (レス) id: 7059f04c94 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - myona859さん» やー…ごめんなさい。私その作品読んでなくて……他作品からお借りしました… (2020年1月28日 5時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2020年1月5日 19時
