7 ページ9
『だったら…
なんであんなことさせたの？
尚更じゃん、悪魔のほうがまだましだったじゃん
え、父さん孫に、しかも魔界に来たばっかの人間の子供に、禁忌呪文読ませるとか何考えてんの？頭おかしいの？知ってたけどさ
祖父としてどうなわけ？
理事長としてもどうなわけ？
何故こんなしょうもないことに権力使う？
せめて入間くんに伝えてあげて、意思を尊重してあげて
いきなり違う世界線に連れてこられる意味不明さ分かる？翌日なんて混乱真っ最中だよ？
この機会だから言うけど父さんに振り回されて教職員全員迷惑してるんだからね
カルエゴなんて眉間の皺が酷いことに…
あ、もとからか』
「Aちゃん、一旦落ち着こっか」
『すみません』
いけない、私としたことが少々取り乱してしまった
父さんは平静を装っているがかなり心にきている様子
ちょっと言いすぎたかもしれない
「…だからね、
Aちゃんと入間くん似たようなもんだし、学校での見守り役兼相談相手になってあげてくれないかな？」
『見守り役…』
「嫌？」
(別に嫌ではないけど…)
顎に手を当て考え込んでいると
コンコンッ
と後ろから扉をノックする音が聴こえてきた
父さんがこちらを見てきたので、軽く頷き横に捌ける
「どうぞ」
「し、失礼します…」
怯えた様子で理事長室に入ってきたのは、なんと入間くんだった
「あの…お話中なら僕……」
「あーいいのいいの、このひと僕の娘だから」
いや軽いな
「む、娘！？いたんですか！？」
言ってなかったんかい
「え…じゃあもしかして…僕の…
おか」『ストップ！』
聞き捨てならない言葉が聞こえてきたので思わず口を挟む
大変だ、入間くんの頭の上にはてなマークが飛び交っている
『あーごめんね、別に嫌な訳じゃないんだけど…
いきなり見たこともないひとを"お母さん"として紹介されるなんて混乱するよね、ごめんねこんなおじいちゃんで』
「い、いえ！」
よかった、入間くん、悪い人間ではなさそうだ
視界の隅で父さんがダメージを受けているが気にしない
『私、バビルスで経理財務として働いているAといいます
私としても"お母さん"は色んな意味で心にクるから、Aでいいよ
上級生からは何故か先生呼びされてるんだけど、そこは気にせずにAさんとかでよろしく』
苦笑い気味に話す
「わ、分かりました、Aさん！」
緊張しつつも元気よく答える入間くん
普通にええ子や…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sora(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます！コメントとても嬉しいです！これからもお付き合いください♪ (2023年3月26日 19時) (
レス) id: 94a08e502e (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月26日 11時) (レス) @page14 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - soraさん» えっっ！？！！作品見られて……！？？えっsora様に認知されてるとか凄いはずかしいです…私こそ嬉しくて二度もコメント失礼しました…！改めてこれからも体調に気をつけて頑張って下さいっ😊！！ (2023年3月22日 22時) (レス) id: 717bb880ce (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - ゆきんこさん» ちょとまてください、ゆきんこさんですか、え…大っっっ好きです！！先程作品を拝見させていただいているときに気づきました、二度もすみません。こちらこそです！いつも楽しく拝見させていただいております！(笑)改めてコメントありがとうございます！長文失礼しました (2023年3月22日 22時) (レス) id: 94a08e502e (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - ゆきんこさん» ありがとうございます！面白いと思っていただけているのなら、作者の本望です！これからもよろしくお願いします！ (2023年3月22日 21時) (レス) id: 94a08e502e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sora | 作成日時：2023年3月22日 14時
