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21* ページ22

たんたんと告げた慧についていけない私。





「お、夜ご飯迷ってたのか〜俺米があったらなんでも食うよ」




私が腕に抱えていた籠をひょいっと奪い取り歩き出した。






「…お嬢さん?どーされました?」





ぼーっとしているといつもの調子で慧が話しかけてくる。

少しだけ緩む頬を抑えながら




「…嬉しいなーと思いまして!」





「ふふ、それはよかった」







しばらく会えないと思っていたから。
お揃いのキーホルダーがお互いのカバンで揺れていた。
































「トマトはー?」




「だからー。涼介が食べられないの。」




「ちぇ。なんだよー!ガキじゃん!」




どーしてもトマトが食べたいらしい慧は買い物が終わって帰路に着く今でもトマト!と言って聞かない。


欲しいものを買ってもらえなかったこどもみたいで可愛くて笑ってしまう。




「引っ越してたから始めてくるなー。」



「おじさんとおばさんがいないし、涼介の友達が来るからね!そこ重々承知してください。」




「はぁーい。」





先程おじさんとおばさんに友達を家に入れてもいいかとメールを送れば





彼氏じゃないの?ふふ。どうぞ。





なんて返事が来て少し焦った。

……多方涼介が言ったんだろうけど。







「ここ?」





山田の表札を見て慧くんが立ち止まる。




「そうだよ。待ってね、鍵…」




カバンを漁っていると慧くんが半分こで持っていた買い物袋を持ってくれる。



そういった優しさにいつまでもキュンキュンしてしまう。






「どーぞ。」



玄関を開けると見慣れない靴が何足かあった。
もう帰ってたんだ…。

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作者名:にゃむ | 作成日時:2019年5月23日 23時

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