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「へ、」
慌てて落としそうになるけど受け止める。
手の上に可愛らしく乗っていたのはサロペットスカートを着たシェリーメイだった。
慧くんの方を見ると嬉しそうに同じデザインのダッフィーのキーホルダーをもっていた。
「お揃い!…かわいいでしょ?」
嬉しそうに少し恥ずかしそうに慧くんが笑うから顔が綻ぶ。
「うん、かわいい。慧くんありがとう」
「いえいえ。さ、帰ろ。」
電車を乗り継いで最寄りについて。
慧くんは家まで送ってくれた。
「ごめんね、わざわざ遠いのに。」
「ううん、はぁー帰りたくねぇなー。」
もっと一緒にいたいーなんて手をぶんぶんする慧くん。
可愛くて思わず笑ってしまうともちもちのほっぺをプクーと膨らませた。
「夏休みだからね、勉強頑張ろうね。」
「うん、でも会えないの寂しい!メールも電話もするからー。」
私が慧くんの言葉にうん、と頷くと
ちゅっと唇が重なった。
「…んっ…」
突然のことに驚いて目を瞑れず慧くんの綺麗なお顔がドアップになる。
「…ばいばい」
名残惜しそうに顔を離したあと
ぎゅっと包まれた。
「ばいばい、」
そんな慧くんの背中に手を回して抱きしめ返す。
夜なのにムシムシする暑さの中
慧くんの体温だけを感じていた。
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作者名:にゃむ | 作成日時:2019年5月23日 23時