さくらのはなびらたち【短編集】 (ページ1)

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"うわて"なのはどちら？(白) ページ1

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僕の彼女は上手だ。

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高2の時に、ふと立ち寄ったカフェの定員さんに一目惚れをした。

そっからテスト勉強とかする時は毎日通ってたし、

普段も外からAさんの姿を見つけたらなんの用事もないのにカフェラテをテイクアウトしてた。

そして高3の春に、思い切って告白した。

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ラ「僕、Aさんのことが好きです…！あの、お友達になりませんかっ」

『………そう、なんだ、…ふふっ、いいよ！お友達になろう』

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あの時お友達になれて本当に嬉しかった。そのまま連絡先交換して、何気ない会話して。

休みが被ったらデートにお誘いして、映画見たり、カフェ巡りしたり、知らない道をお散歩したりして、距離を縮めた。

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夏に覚悟を決めて、もし、大学合格したら付き合ってくださいと、告白した。

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『………私、23だよ？ラウくんより5こも上だし、私とはきっと合わないよ、将来考えたら、さ』

ラ「年上とか年下とか、ほんと関係ないです。Aさんという女性が好きなんです！

……僕は本気ですよ？」

『………真っ直ぐだよね、ラウくんって』

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こっちは真面目なのに、まるで弟を見るような眼差しで僕を見るAさん。

歳なんて関係ない、って思ってたし、今でも思ってる。

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結果としては大学に無事合格。

Aさんも、『約束だもんね』と微笑みながら僕と付き合うことになった。

僕は大学生。彼女は社会人。

近いようで近くない、その距離感を早く縮めたかった。

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