風柱、行方不明につき。【鬼滅の刃】

捜索卅捌 ページ38

そんなことしたのグーちゃんくらいしか…



…………グーちゃん？




いやそんなこと考えたくないし信じたくない。。
グーちゃんが、風柱様だったなんて。




いやさっきも言ってたじゃないか。

スルーしたのはあたしだ。
だって信じられなくて……。








「い、嫌だ…………」



ついつい口に出してしまった言葉に風柱様が青筋を立てた。





「テメェぶん殴るぞ」


「あ、ありがとうございまーす」





いきなりのことについ口を開いてそう言ったら本当に殴られた。



ねえあたし怪我人…。





「……グーちゃん…」

本当に本当なんだと確かめるために呟いた。



「その名前で呼ぶんじゃねェ」



睨まれた。
反応するってことは、本当なんだ。





へええええええええへへええええ。
風柱様一緒に探してた奴が実は風柱様だったんだあああへええええええ。


もう驚きすぎてどう説明していいのかわからない。いやまて、夢オチだなんて説は？



実はあたし死んでいて夢でしたーなんて言われた時にはもうあたし消えてなくなるよ。









「なんで、鳥に…」



ふと、聞きたかったことを聞いてみた。



これは風柱様でなくても聞いていた。
人間になったグーちゃんに聞こうと思っていたこと。








「テメェが隠に入ったからだろうが」



「えっ、あたし！？！？」



予想外な理由にびっくりして聞き返してしまった。なんで？？？？

あたしのこと、覚えてくれていたとか？？？？






「お前が隠に入った理由が知りたかったんだよ何か文句あんのか」



「な、なんで…」


ガン無視。あ、それは答えてくれないんですね。




「そもそも鳥になる方法なんてあるんですか？」




確かにこの世に鬼が存在する時点で、出来ないことは無いと思える。



「そういう鬼がいた。お館様も頭を悩ませていた」




ふむふむなるほど。
105つもの条件を揃えなければ挑んでも鳥の餌か鳥の糞にされてしまうそうで。



そんな鬼いるんですね。

面倒くさそう。








風柱様は柱として挑み無事勝って鳥に……




「…それ、勝ったって言います？」


だって鳥になったんだよ？







「一応人間に戻る方法はあったから勝っただろ」


応急処置を終わらせながら風柱様がそう答えた。







「そうですよね！」






そうだ。風柱様はこうして人間に戻れた。






よかった。これであたしの捜索も終わり…









………終わり、かあ。

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