【文スト】チェロの音はもういいから！！【ドストエフスキー】

八曲目 ページ8

頭の中で聞きたいことリストを作ることにした。

先ずは、



・自分は誘拐されてるのか
・されている理由
・自分と紫眼の関係
・帰る方法





４つ目は特に期待はしていないが、聞くだけ聞こうという算段である。




(ん？？？待って…)





｢…フョードル・ドストエフスキーって…罪と罰の…？｣


｢よくぼくの異能がわかりましたね、さすがです｣





｢もう駄目だハテナしか浮かばない…異能ってなんだよ…これタイムスリップ…？｣



(あ、はい……)





ものすっごい紫眼の男がニコニコしてるのは置いといて。




本当にタイムスリップなのだろうか。
ここが地下だから確かめようがない。



いやでも異能って何？？？？？
そんなものこっちの世界にも昔にも無いものだ。






(トリップしちゃったって考えるのが妥当…？)


だとしてもどの作品にトリップ？？？
それすらもわからない。




(異能が出てくる漫画なんて読んだことないよ…)




暫く考えているうちに、自分がいた現代にいない時点でトリップもタイムスリップも同じだと思い始めた。






(相変わらず楽観的かな…)




…聞きたいこと聞いていこう。

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