サワヤカ 15 ページ15
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『さすがレナちゃんだね〜。』
「そうか？」
『相変わらず興味なさそう。笑』
新しく届いたというバイオリンをスマートに弾きこなす彼女。
俺らと同じ中学の子で、確か親が中小企業の社長だったって言ってたかな。
まぁ、出ないとバイオリンなんて人前で弾けないだろうからね〜。
「高島さん、ありがとうございます。
他に触ってみたい方いらっしゃいませんか？」
高島さんが席に戻ると、
先生が再びクラスに向かってそうたずねる。
「おい、聡。弾いてこいよ。」
『あの演奏の後に興味本位で触る勇気はないわ！笑』
冗談っぽく言う勝利の言葉に思わずツッコミを入れる。
確かにバイオリン弾いてみたいけど、いつかの授業で触れるならその時でいいや、って思っていたら、
また手を挙げるレナちゃん。
「高島さん、どうしましたか？」
「Aさんも、バイオリン経験者なので是非触ってみたらどうかなぁと思って。」
レナちゃんの言葉に一気にAちゃんの方に集中する視線。
きょとんとしていたAちゃんが、「え？」と声を出して驚いたような表情を見せる。
その時レナちゃんの顔がチラリと見えたけど、
意地悪そうに笑っていて、
この前寮でAちゃんの悪口を言っていたことを思い出す。
まさか、あの時の恨みを、Aちゃんに恥さらしをする事で晴らすつもりなの？
「そうなんですか！では、Aさんも是非触ってみてください。」
ニコニコとする先生に促されて、
少し困ったような顔をするAちゃん。
そりゃあいきなり経験者ですなんて言われてめちゃくちゃ弾いちゃったら、クラスの笑い者になっちゃう。
「しょ、勝利…、まずいよ…。」
「あ？何が？」
「もう、見世物じゃん…。ひどい！！ああ、見てられない…！！」
クラスの羨望の眼差しと、
レナちゃんの勝ち誇った笑みがAちゃんに向けられる。
思わず、顔を手で覆っていると、
「心配するな、聡。見てなって。」
動揺するどころか、
なぜか少し楽しそうにAちゃんを見ている勝利。
♪〜
Aちゃんが演奏を始めた時、
クラスのみんなが一斉に固まったのがわかる。
だってAちゃんの演奏は、
素人でもわかるくらい、レナちゃんよりも何倍何十倍も上手だったんだから。
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ももみず * - おもしろいです…!!! (2020年1月16日 17時) (
レス) id: 5421e01398 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 舞子さん» 更新がんばって下さい！((o(^∇^)o))焦らすゆっくり(〃^ー^〃)自分のペースで(〃^ー^〃) (2018年5月8日 10時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
pii(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2018年4月6日 23時) (レス) id: e1c85735ee (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - このお話とても面白くて待ちどうしいので、更新待ってます！ (2018年4月2日 0時) (レス) id: 017c693aab (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 舞子さん» レナちゃん良いキャラしてますね♪(≧ω≦。)更新がんばって下さい！(〃^ー^〃) (2018年3月4日 17時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞子
| 作成日時：2018年1月19日 23時
