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「それでね、たまーに来るお客さんによってあーだこーだ言って来るのよ。ほんと、腹たっちゃう!」
JK「A、ほどほどにしないと明日に響くよ」
席について1時間も経たずに、ビールジョッキ3本を飲み干してしまった彼女に、俺は冷静にお冷やを手渡した。
意外と酒豪なのか?
「それにしても、ここのヤンニョムチキンはとっても美味しいね!ジョングク君がよく来るお店なの?」
JK「そう言われたら、そうだな…ここは、よく先輩と飲みに行く店なんだ」
程よい賑やかさと、仕切りのある座席でゆっくりと話しながら飲めるこの店が、昔からのお気に入りだった。
ジミンとテヒョンとよく仕事終わりに一杯行こうとなればこの店に足を運ぶ。
そして、一杯といって行ったはずが気付けば誰かが潰れるまで飲んだこともあったっけ。
「なんか、そういうのっていいよね。仕事帰りに同僚と一杯飲みに行くって…私も、一週間だけジョングク君と同じ会社で働いてみたいな」
JK「すごく嬉しいけど俺が仕事どころじゃなくなりそうだからダメだよ」
「えー!心配性なんだねジョングク君は。」
そう言ってケラケラ笑う彼女のほっぺを摘んだ。
JK「ばか。好きな子がいて普通に仕事できるかよ」
俺の言葉に反応したのか、顔が赤くなったAに思わず笑ってしまった。
JK「Aって、本当にわかりやすいな〜。顔、赤くなってるよ?」
彼女の頬をそのまま撫でると、さらに赤くなるのが面白くてずっと眺めていたい気分だった。
「お、お酒のせいだよ。」
JK「うん、そうだね。」
目の前の可愛い存在が愛おしくて目を細めた。
「ジョングク君に触られたら…、変になっちゃいそうだから」
だからもうおしまい、と言って頬に当ててた俺の手を握って話そうとした。
JK「A、あんまりからかうと、食べちゃうよ?」
握られた手をそのまま自分の方へ引き、白い指先に軽く吸い付くように口づけした。
「んっ…!!!」
遊び心でやったつもりが、予想以上の可愛すぎる反応にやられてしまった。
JK「あんまり飲みすぎないでよ」
「え、どこか行っちゃうの?」
JK「トイレ」
立ち上がった俺を不安そうに見上げる彼女に、安心させるように笑いかけた。
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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました! とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます! これからも楽しみにしています! (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます!普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます! (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます!かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2019年7月29日 3時