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ようやく見つけた。
どれだけ心配したか…
彼女の存在を確かめるように強く抱きしめた。
JK「A…、無事でよかった」
「ジョングクっ、」
Aは俺の方に振り返り、震える手を握りしめた。
JK「どうした?何があった?」
ぽろぽろと涙を流す彼女を安心させるように、ゆっくりと頭を撫でた。
「オパールが、無くなったの…っ、あなたからもらったのに、」
ごめんなさい、と俯くAの手をそっと包み込んだ。
JK「いいんだ、Aが無事でいてくれたから、それだけで十分だよ。ネックレスは、また新しいのを買ってあげるから」
こんな時でも、彼女の涙が美しいと思う俺は重症かもしれない。
頬に伝う涙を指先で拭ってあげると、Aはゆっくりと顔を上げた。
JK「それに、こんなに傷だらけになるまで探し回ってたから…ん?」
ふと、彼女の襟元が小さく光ったように感じた。
光の正体に気がついた俺は、目を細めた。
JK「A、ずっと側にいたみたいだよ」
そう言って手のひらに乗せたそれを見せると、Aは目を大きく見開いた。
「え…うそ、オパールだ…!」
どうりで、あんなに探しても見つからないわけだ。
まさか、自分の服についてるとは思いもしないだろう。
見つかった安心からか、Aは崩れ落ちるように倒れ込んだ。
JK「Aっ!」
とっさに支えた俺は、そのままゆっくりと膝をついた。
JK「ああ、こんなに傷だらけになって…」
白い手には切り傷が数カ所できており、労わるようにその指先へ唇を落とした。
傷が痛むのか、Aはぴくっと眉をひそめた。
「ジョングク…」
冷たくなったその体を、早く温めてあげたい。
傷で痛んだ手を癒したい。
JK「A、家に帰ろうか」
ゆっくりと瞬きをして小さくうなずいた彼女は、意識を手放した。
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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(サランさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(サラン(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございました!次もあるなら待ってます!お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです!更新頑張って下さい! (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年9月14日 15時