〜39松目〜 ページ42
『あーあー……暇だなぁ……』
仕事も辞めてきちゃったし、本格的にすることがなくなってきた。
壁に掛けてあるカレンダーを見ると、〇がかいてある日までの何も書いていない日を数えた。
『……あと、4日……か…………』
残された４つの日に指を滑らせる。
あと、４日。
長かったようで、随分と短かった。
・
＿｢ごめん、ごめん、なぁ……ｯ」
＿｢アイツらも、お前とは前みたいに仲良くなりたいって思ってるんだぞ？」
頭の中に、カラ松くんの優しい声と、あたたかい笑顔が鮮明に浮かび上がる。
ﾎﾟﾀｯ
『あれ……ｯ？なんで、涙……なんて……ｯ』
ポタポタと私の手の甲に涙が落ちる。
『止まれっ……！』
何度も何度も涙を拭う。
なのに、涙は止まることを知らない。
『止まってよぉ……ｯ！！』
泣いて、泣いて、泣いて。
どんなに泣いたってもう遅い。
ううん。
まだ間に合う。
今からでも、やめようと思えばやめられる。
でも、やめない。
私は、いつまでも甘えてちゃダメなんだから。
トト｢……A？どうしたの？全然起きてこないけど」
『！？あっ、二度寝しちゃってたみたい！ごめんね、お姉ちゃん！』
｢ならいいけどー！」と言ってパタパタと階段を降りていくお姉ちゃんの足音を聞いてふぅ、と安堵の溜め息をつく。
吃驚した……。
驚いたおかげか、いつの間にか涙は止まっていた。
机の上にある手鏡を見ると、見事に目が腫れていて。
『あちゃー……。泣いたのバレちゃうかな……？』
少し心配だけど、急いで着替えて顔を洗った。
あと４日。
このまま何も起こらずに、静かにこの街から去れますように_____________。
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偶数LOVE！(心々) - 感動しました、、 筋肉、天使ですね。はい。最近十四松も好きなんですよ。(元、数字推し)続編読んできます。 (2019年8月25日 5時) (
レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
壱 - 感動しました！すっごく泣きました！これからも応援してます！ (2019年7月15日 1時) (レス) id: 94ed33be30 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - マ、マフラーはどうなったのでしょう？ (2017年8月12日 15時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
あびこ - すっごい泣いてしまいました。私、感動的な話は大好きです。これからもがんばってください。 (2017年3月21日 22時) (レス) id: 6a901cb49c (このIDを非表示/違反報告)
明夢 - 泣けますねー (2017年2月13日 8時) (レス) id: b96a7a91d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞希 | 作成日時：2016年4月1日 13時
