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〜31松目〜 ページ34

あの後、泣き止んだお母さんとまたご飯を作り始め、さっき食べ終わった



このあたたかいご飯も、昔から食べてるこの味も、もうあと数えるだけしか食べられない









そう思うと、なんでか無性に悲しくて、もどかしくなって


もう、涙しか出てこない









ダメだよね

泣いちゃ、ダメ






私は身支度を整えて職場へと向かった









私の勤め先は極々普通の服屋さん



あ、普通って言っても結構新しくて、雑誌とかにも載ったことがあるらしいけどね


メンズとレディース、両方を取り扱ってる



そのお店は商店街を抜けた所にある


結構人目に付くところだからお客さんは多いかも









多分、今日が最後の勤務かな・・・



あとはゆっくりお母さん達と過ごしていたいしね









カランカラン




と、鈴のついた扉を開けて店に入る









今はまだ開店前だから当然お客さんはいない


いるのは









「あっ!Aちゃん!!おはよ!」



『おはよう、奈々ちゃん!』








同期の安藤奈々ちゃん



奈々ちゃんとは割と話もあって仲良くしている









『ごめんね、遅れて』




そう言って私も開店準備を手伝う









奈「ううん、ぜーんぜん!」






奈々ちゃんはそうニコッと返してくれて、私も少し気が楽になったかもしれない









「「「いらっしゃいませー!」」」




あれから数人、今日の人が来て皆で準備を終わらせ、10時、開店した









やっぱり平日なだけあって休日よりはお客さんも少ない



でも、やっぱり繁盛してる方なのかな









私は、お客さんの見た服を畳直したり、レジをしたり、何かと忙しくしている




まぁ、皆同じだけど









と、そこに









カランカラン




と、心地よい鈴の音が聞こえた









『あっ、いらっしゃいませー!』




扉の方に笑顔を向けた









その笑顔も、すぐ消えてしまったけど・・・







『なっ、なんで・・・・・・』









扉の所にいたのは









カラ「A・・・・・・ッ?」






『カラ松・・・さん・・・・・・』









黒い革ジャンにスパンコールの輝くズボンを履いた、サングラスをかけたカラ松さんだった





最後の仕事なのに









笑顔になれないじゃん・・・

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偶数LOVE!(心々) - 感動しました、、 筋肉、天使ですね。はい。最近十四松も好きなんですよ。(元、数字推し)続編読んできます。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
- 感動しました!すっごく泣きました!これからも応援してます! (2019年7月15日 1時) (レス) id: 94ed33be30 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール - マ、マフラーはどうなったのでしょう? (2017年8月12日 15時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
あびこ - すっごい泣いてしまいました。私、感動的な話は大好きです。これからもがんばってください。 (2017年3月21日 22時) (レス) id: 6a901cb49c (このIDを非表示/違反報告)
明夢 - 泣けますねー (2017年2月13日 8時) (レス) id: b96a7a91d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞希 | 作成日時:2016年4月1日 13時

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