白い翼の愛の天使【ハリポタ】 (ページ2)

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2 一軒家ページ2

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既に視界にある住宅街に並ぶ自分の家を見ながら、歩き慣れた道を進む。
足元のアスファルトの道の横には芝生が広がっていて、道に沿うように電灯が並んでいる。

そして私は足を止め、右に体を向けて視線をあげた。

鮮やかな緑の芝生が広がる庭に真っ赤なポスト、隣の家との間を隔てる白い木の柵のそばには一生懸命育て花を咲かせた美しい植物が静かにたたずんでいる。
それから暖かみのある一軒家。

ここが私の家。

この時私は頑張ってここに家を買ってよかったとしみじみ思う。日当たりも良く、ご近所さんも優しい。憧れの私の一軒家。
………稀に「結婚もしてないのに一軒家なんて」とゆうような目を向ける人もいるが

なんてことを考えていたがひゅうっと涼しい風が私の髪をなびかせ、私はハッとして止まっていた自分の一直線に目の前の家の玄関へと足を進めた。

鍵を開け、カーテンから月明かりが差し込んでいる真っ暗な部屋を見渡し、手探りで照明のスイッチを押す。

コート掛けが目にはいれば、右手に持っていた荷物を床に置き、コートを脱ぎながら考えた。
そして、先程まで右手に持っていた買い物袋に視線を落とした。夕飯の材料だ。独り暮らしだと食生活が手抜きがちになってしまう…仕事終わりだとなおさら。
でも、買ってきたし、親にも健康にお互い気を付けるように約束したし…。

『…よし、頑張ってご飯作るか！

＿＿＿＿！？？』

私がそう意気込んだ瞬間、裏庭の方の窓から覗く空に緑色の光がはしり、弱い風がさわさわと草木を揺らしていた音の中に、何が木の枝を折りながら降りてきて草木を押し潰すような音が聞こえた。

音がしたのは裏庭のほう…頑張って育てた花やおしゃれな低木があるので、もし、風で何かが飛んで来て草木が台無しになっていたら…

もしくわ、木から何が侵入したのだろうか。
…それだけはあってほしくないと体がくすんだ。

私は脱ぎかけていたコートを羽織直し、私は恐る恐る窓から音のした外の様子を伺った。

＿＿＿＿人影はない。

ホッとして心に少し余裕ができた私はそのまま裏庭に出て、音の正体を探した。

枝が折れる音を聴いたから低木が並んでいる方だろうと思い、足を進めた。

探しながらふと思った。
先程また、空に音のない緑色の閃光がはしっていた。何かが落ちてきた音と共に。
曇り空の暗い夜におきた不思議な出来事に体を怖がらせながら、暗いなか目をこらして音の正体があるだろう低木のほうにゆっくりと足を進めた