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りょうside
毎年来ている岡崎公園の夏祭り。
Aちゃんと来る予定だったけど、隣にいるのは…
て「これめっちゃ美味い!りょうも食いな!」
そう、この男。
「あの〜すみません!てつやさんとりょうさんですか?」
り「ああ、はい。」
「わー!やっぱそうじゃん!ヤバ!」
「実物かっこよ!脚しかない!」
この子達うるさいな、
見たところてつやとしばゆーのファンっぽいし。
り「てつや、俺ちょっとトイレ行ってきていい?」
て「え?今?まあいいけど。あとでLINEして!」
足早にその場から逃げ出した。
トイレがしたい訳じゃなかったから少しだけ歩こうと思っていた。
屋台を抜ける直前、見たことがあるシルエットが横を通った。
その一瞬の気配も屋台の熱に飲み込まれて、見つけることが出来なかった。
まあ見間違いかもしれないし。気にしないでおこう。
少し静かな方を15分ほど歩いた。
り「そろそろ戻るか…」
アテもなく屋台の方向へ歩くとひとつ抜けたオレンジ頭を見つけた。
そいつは今もファン対応をしているようで、女の子2人組と話していた。
さっきの子達ほどうるさくなさそうだし近づいてみるか、
り「てつやー、なにしてんのー。」
て「ああ、この子達の対応してた。」
小さい身長の彼女らの顔を見ると、見知った顔がいた。
り「A…ちゃん…?」
『りょうさん…』
申し訳なさそうに俯く彼女。
え、なんでいるんだ、?
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作者名:えいちゃん。。。 | 作成日時:2021年8月17日 1時