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自主練後、Aはロッカーに着替えに行った。
体育館の外の壁に背中を付けて、俺は携帯を触りながら彼女を待つ。
「お待たせっ」
ふわりと揺れたスカートと髪。
髪の隙間からは、あのピアスが覗いていた。
「お疲れ」
「お疲れ様。ごめんね待った？」
「全然。着替えるの早いね」
「そうかな？」
縦に頷いて、彼女の左手を右手で包み込む。
キュッと握られた温かい手をポケットに入れて歩き出した。
…最近は手を繋ぐのも、自然に出来ている気がする。
「マサ、明日は練習？」
「そう、8時まで練習」
「そうなんだ。……明日練習終わったら泊まりに来る？」
急な誘いに驚く。
勿論断る理由なんてない。明日の練習が終われば授業も無いし、練習も遅い。
「行く」
「よかったぁ…」
安心した様に笑う彼女に俺も笑う。
明日は彼女が7時まで、俺が8時までだから、家で待っててもらうことにした。
一緒の電車に乗り込んで、彼女を家まで送る。
「今日もありがとう。じゃ、明日ね」
「ん。また」
小さく手を振ってバイバイをする。
彼女が扉を閉めるのを目で確認して、俺は家路についた。
──────────────
「っ思ったより時間掛かった……」
練習後、同級生に呼び止められて話をしていたらいつの間にか8時半。
急いで来てとも言われていないけれど、何故か焦る。
待っていてくれる人が居るからなのか、なんなのか。
彼女の家の最寄り駅の改札を抜けて、急ぎ足で進む。
彼女の部屋のインターホンを鳴らすと、『はーい』と返事した。
「…マサおかえり」
「…ただいまA」
何だか疲れとか愛しさとか色んな物が、湧き上がってきて細い彼女を腕の中に閉じ込めた。
終わり
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華弥。(プロフ) - みかさん» ありがとうございます(*^^*)嬉しいです！これからもちまちま更新ですが、よろしくお願い致します。 (2019年12月6日 23時) (
レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
みか - めっちゃ好きになりました。 (2019年12月6日 8時) (レス) id: a8aa169b50 (このIDを非表示/違反報告)
華弥。(プロフ) - もちもちのき。さん» コメントありがとうございます(^^)嬉しいですー！まだまだ頑張るのでよろしくお願い致します！ (2019年11月12日 14時) (レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
華弥。(プロフ) - リスと林檎さん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂いて嬉しいです！まだまだ頑張るのでよろしくお願い致します(^^)拝見させて頂きますね(^^) (2019年11月12日 14時) (レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちのき。(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらってます〜 (2019年11月12日 4時) (レス) id: fc71b503ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華弥。 | 作成日時：2019年11月11日 21時
