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俺のサーブの後、水分補給をする為にコートの外に出て、壁を背に二人で座った。
「…やっぱりAはレシーブ上手いね」
「そ？高校生の頃は本当にヘッタクソだったんだけどね」
そう言って笑う彼女に、俺は高校生の頃の話を聞いてみた。
「んー……初心者だったから、まずはルールから勉強したかな。
あとは基礎練。メイが全部付きっきりで教えてくれたの。
1年生の夏にはもうアタッカーとして、コートには立ってたかも」
……凄い。3ヶ月でそこまでやるなんて。
「ジャンプサーブはいつから？」
「…チームで何年か前の男子の国際試合を見てたんだけど、その時に日本選手がサービスエースを決めたの。
そのジャンプサーブに惹かれて『私もしたいです！』って言ったの。まだ始めて1年も経ってないのに」
彼女は『調子に乗ってたなあ』と苦笑いをした。
元々のジャンプ力を鍛えて、そこから半年以上掛けて今のジャンプサーブを完成させたらしい。
「……天才じゃないから私。
ダンスもバレーボールも吐くまで練習したの。認められたくて」
『サーブしていい？』とボールを持ったので頷く。
俺もコートに入って彼女のボールを受ける体制をとる。
「…周りには、『天才だ』なんて言われたけれど正直、滅茶苦茶悔しくて。
見返してやりたくて必死だった」
ボールを高く上げて、高くジャンプしてそれを打つ。
靭やかな曲線を描いたボールはサイドラインのギリギリ上に落ちた。サービスエースだった。
「…代表に選ばれたからには、やってくるね私」
「…うん。応援してる」
「…マサも頑張ってね」
何も言わなかったけれど分かった。
何だか『さよなら』のようで胸が痛くなる。
「…さ！あと30分だけして帰ろ！」
明るくなった彼女の声に、俺も気持ちを切り替えて練習に打ち込んだ。
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華弥。(プロフ) - みかさん» ありがとうございます(*^^*)嬉しいです！これからもちまちま更新ですが、よろしくお願い致します。 (2019年12月6日 23時) (
レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
みか - めっちゃ好きになりました。 (2019年12月6日 8時) (レス) id: a8aa169b50 (このIDを非表示/違反報告)
華弥。(プロフ) - もちもちのき。さん» コメントありがとうございます(^^)嬉しいですー！まだまだ頑張るのでよろしくお願い致します！ (2019年11月12日 14時) (レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
華弥。(プロフ) - リスと林檎さん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂いて嬉しいです！まだまだ頑張るのでよろしくお願い致します(^^)拝見させて頂きますね(^^) (2019年11月12日 14時) (レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちのき。(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらってます〜 (2019年11月12日 4時) (レス) id: fc71b503ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華弥。 | 作成日時：2019年11月11日 21時
