代表 ページ16
※時系列があやふやですが、ご了承ください。。
──────────────
「(人1)ちょっといいか？」
練習後、床をモップで拭きあげていると監督から声を掛けられる。
一緒に掃除していたメイに『先帰ってて』と伝えると『了解』と私のモップを持って体育館から出て行った。
「……春季残念だったな」
分かってはいたけれど、春季リーグには出られなかった。
チームの順位は……はっきり言って良くなかった。
誰も私を責めなかったけれど、私はエースである自覚もあったから(自惚れと言われるかも知れないけれど)正直悔しさと不甲斐なさでいっぱいだった。
「──言うのが遅くなった。全日本に招集されたぞ」
「え…？」
このタイミングでの代表招集に私は驚きを隠せなかった。
春季に出ていなかったのは連盟の関係者の人も見ていたはずなのに？
「…私が？」
「お前しか居ないだろ？
2年前に
そこからずっとお前はエースだ」
有り難い監督の言葉に涙が出そうになった。
涙が出て来ないように鼻を摘むと『おいおい…泣くなよ？』と監督は呆れたように笑う。
「代表合宿が3週間後にあるらしい。
その資料を渡すから忘れずに持っていけよ？」
厚めのA4封筒を受け取る。
「……とりあえず
今は全日本に集中だからな。明日チームの皆に言おう」
「はい、ありがとうございます」
「よし、話は以上。気をつけて帰れよ」
「ありがとうございました！」
監督に頭を下げると、彼は手をヒラヒラさせて体育館から出て行った。
渡された封筒を胸に抱えて天井を見上げる。
押し寄せてくるプレッシャーが今は心地良い。
折角選んでもらったんだ。やってやる。
意気込んで、私は着替えを済ませて体育館を後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華弥。(プロフ) - みかさん» ありがとうございます(*^^*)嬉しいです！これからもちまちま更新ですが、よろしくお願い致します。 (2019年12月6日 23時) (
レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
みか - めっちゃ好きになりました。 (2019年12月6日 8時) (レス) id: a8aa169b50 (このIDを非表示/違反報告)
華弥。(プロフ) - もちもちのき。さん» コメントありがとうございます(^^)嬉しいですー！まだまだ頑張るのでよろしくお願い致します！ (2019年11月12日 14時) (レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
華弥。(プロフ) - リスと林檎さん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂いて嬉しいです！まだまだ頑張るのでよろしくお願い致します(^^)拝見させて頂きますね(^^) (2019年11月12日 14時) (レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちのき。(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらってます〜 (2019年11月12日 4時) (レス) id: fc71b503ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華弥。 | 作成日時：2019年11月11日 21時
