ありがとう(S短編集)3 (ページ2)

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智side

今この状態の翔くんが2曲踊りきれるとは思えない。でも結局はやるしか選択肢がない翔くんに負けた。

せめて少しでも楽な状態で本番に挑ませてあげたい。

数分後に医務室の先生がやってきた

医「まず体温測りますね」

先生が翔くんの脇に体温計を挟んでも全く起きる気配がない。それほど身体が辛いのだろう。

医「39度か」

雅「うわー高い」

医「咳が出るとか辛そうなところはありました？」

智「いや、特には。ただ本当に身体がだるいって感じでフラフラで…」

医「とりあえず即効性のある解熱剤で熱を下げてしまおう。」

先生が注射を準備しているがやっぱり起きない。

筋肉注射だから痛そうだな〜。

肩にやるから服をずらして先生が消毒を塗ったところで目が開いた。

翔「…ん？」

智「翔くん今から注射うって楽になるからね」

小さく頷いたけど寝ぼけてるかな？

相葉ちゃんが暴れないように抑えてくれてる間に先生が針を刺した。

翔「ぃた、、」

医「速く入れるともっと痛いからちょっとだけ我慢してね」

翔「んーー」

医「はい終わった」

やっぱり筋肉注射は痛いみたい。

唸ってたけど体は動かさなかった翔くん。

頑張ってくれたからこれで熱が下がるといいな…