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お店を出て駅まで走った。

早く、早く太輔さんに会いたい。

息をきらして駅に到着し、太輔さんに電話をかけた。

数回鳴ったコール音の後に、優しい声が聞こえてきた。


『もしもし』

「太輔さん、お休みの朝からごめんなさい。今から行っても大丈夫ですか?」

『ずいぶんと早いんだね…なんか怖いな』

「…じゃあ行きますね」


そして私はすぐに電車に乗った。

どうやって伝えよう。

なんて言ったらいい?

そんな事を考えて続けて電車をおり、太輔さんの家まで小走りでかけていった。








マンションに到着し、太輔さんの部屋番号を押した。

『どうぞ』という声と共に自動ドアが開き、中に入ってエレベーターのボタンを連打した。

こんなに押したってエレベーターが来る速度は変わらないのに。

早く会いたくてたまらない。

いざ部屋の前でインターホンを押そうとしたけど、どんな風に伝えたらいいのか、結局答えを出してないまま来てしまってた。

ど、どうしよう。

あー、どうしようって顔を覆ったり、頭を抱えたりしてたら部屋の中から「ふっ」って吹き出すような声が聞こえた。

ん?もしかして玄関に太輔さんがいる?


「あ、あの…」


と声をかけると、ドアが開いて笑いながら太輔さんが出てきた。


「ごめん、ドアスコープから見てた」


は、恥ずかしすぎる。

あの百面相を見られてたなんて!

どうぞと言われて部屋に入った。


「おじゃまします…」


部屋に入るとすでに飲み物が用意されていた。

もちろん私の大好きなカフェオレ。

座って、と言われてソファに腰掛け、私の隣に太輔さんが座った。

一口飲み物を飲んだ後に太輔さんが話し始めた。


「何かな、話って。ってまぁだいたいわかるんだけど」

「太輔さん…」


ん?って優しい瞳で私を見つめる。

太輔さんは悪い方向に想像してませんか?


「私、太輔さんが好き」

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すいかちゃん(プロフ) - おもしろいです!パスワード教えて頂きたいです!! (2020年11月14日 23時) (レス) id: b78825ba85 (このIDを非表示/違反報告)
minako(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年10月20日 6時) (レス) id: 148bfcfe34 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまたまんごー(プロフ) - はじめまして、こんにちは!はまりましたー。メッセージがうまく送れなかったのでこちらからすいません。パスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします (2020年8月3日 7時) (レス) id: 45de3b0630 (このIDを非表示/違反報告)
mai☆(プロフ) - amさん» ありがとうございます。メッセージ送りますね。 (2020年6月27日 21時) (レス) id: bb8f1aa1ff (このIDを非表示/違反報告)
am(プロフ) - パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年6月27日 18時) (レス) id: c5bda67d9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mai☆ | 作成日時:2019年12月30日 16時

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