愛されたいのは

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来てしまった。

いろいろ迷ったけど、無職の今、とりあえず仕事見つけなきゃならないのは事実だし

なんか変な人だけど、宮田さんはまともそうだから
きっと大丈夫…なはず。




ドアをそーっと開けて、おはようございまーす…とほぼ小声でお店に入った。


「お、おはよー
よかった、ホントに来てくれて」


レジの所でニコッと笑う北山さん。

昨日初めて名前を聞いた。

北山 宏光だから宮田さんが"きたみつ"とか
時々"きたやん"なんて呼んでる。

きたやんってなんかかわいいw





「いや、結構強引だったなーと思って。
来てくんなかったらどーしよーって思ってたわ」


強引な事は自分でも気付いてたのね 笑




「いえ、私も仕事を探してたので…」

「あ、じゃあ今日から働いてもらっていい？」

「本当にいいんですか？大した面接もしてないのに」

「面接もさ、せいぜい15分じゃん？
そんなんじゃなんもわかんないっしょ？

1回働いてもらった方が早いかと思って」






変わってるけど確かにそうかも。

とりあえずやってみようかな。



「じゃあ…よろしくお願いします」


またニコッてアイドルみたいなスマイルをして
宮田ーーー！！って名前を呼んだら

はいはーいって奥から宮田さんが出てきた。


「林 Aちゃん。
今日から働いてもらうから」

「うわー、嬉しいなー！
俺 宮田 俊哉。 よろしくね」

そう言いながら両手を振る宮田さんがかわいすぎる。

いつもニコニコしてて、安心するタイプだなー。




「よろしくお願いします！」

「こいついつも笑ってるけど、
目は笑ってないからね」

「余計な事言うなし」



この2人、言いたい事言い合ってるけど、
北山さんがこの店のオーナーで

宮田さんは店長らしい。



でも昔からの友人だから、こんな風な
関係でいられるんだって。



そしてキッチンには長い付き合いのある、
料理上手な松岡さんって方がいた。

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