愛されたいのは

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どうしよう、もちろんOKなんだけど、すごく喜んだ感じで返信するべき？

それとも平静を装って返信？

なんて迷ってたらまたLINEの音が鳴った。


太輔さんキャバ嬢みたいな扱いだね、ごめんね。
ランチが難しいなら夜にご飯でも。
俺の仕事終わりになっちゃうけど

Aいえっ、どちらでも大丈夫です!

太輔さんうーん…
じゃあランチだと1時間くらいしか時間取れないから、やっぱり夜でもいいかな?

Aはい、嬉しいです!





太輔さんと夜ご飯…このワンフレーズだけでもうお腹いっぱいになりそう。

その後時間などを決めて、おやすみってLINEで終わった。

おやすみ。

太輔さんからのおやすみ。

それだけで逆に眠れなくなるよ。








次の日の昼過ぎ。

何を着ようか散々迷ってる最中。

ベッドには、自分のお気に入りの服とか、ちょっと高かった服とかをたくさん出して、

どんなコーディネートにしようか考えていた。

何度も鏡の前で合わせてみるけど、いろんなのを試しすぎて、もう自分でも何が何だかわからなくなってきた。






途方に暮れていると電話が鳴り、画面には『北山さん』の文字。

「もしもし？」

『おはよ…』


寝起き特有の少し掠れた声で、さっきまで寝てた事が伺える。

いや、もう午後1時ですけど？


「全然おはやくないですよ、北山さん」

『ふふ、おもしろくねぇ…』


って笑ってるじゃん。

てか北山さんの電話の声、やたら甘いんですけど。


『悪かったな、昨日。遅くに変な電話して』

「覚えてるんですか？」

『全然』

「ちょっとなんなんですか 笑」


俊くんに私に謝っておいた方がいいってLINEが来てたらしい。

律儀に電話してきて北山さんらしいな。

少しの間、コーディネートも忘れて、ついつい北山さんと電話し続けてしまった。

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