２５時、夜食をまふゆさんの為に。［朝比奈まふゆ］

３品目「チーズケーキ」［月兎さん リクエスト］ ページ4

「昨日のクッキー…美味しかったよ。
ニーゴのみんなも…美味しいって。」

「あっ、ありがとうございますっっっ…」

学校に着いて朝一で言われたその言葉。

まふゆさんはその言葉を言い切るとスタスタと自分の席へと戻っていった。

お褒めの言葉を頂いたところで…さて、今日は何作ろうか。

スイーツ系なら夕方に作っても不自然じゃないし、夜更かしが出来ない時に良いかも！

スイーツ…スイーツ…あっ！そうだ！チーズケーキを作ろう！

最近チーズケーキ食べてから、作ってみたいなーって思ってたんだよね！

レシピアプリ片手に下校する。

家に帰り早速取り掛かる。

クッキーを粉々にして、温めたバターをクッキーと混ぜ合わせ、ちょうどいい丸い型の底にラップはそのままで敷き詰め、冷蔵庫で休ませる。

違うボールを取り出し、そこにクリームチーズと砂糖と卵、薄力粉を加え、隠し味にレモン汁を混ぜ込む。

出来上がった生地をさっき作ったタルトのラップを剥がし、流し込む。

そしてオーブントースターでいい感じに焼き目を付けて完成！

「美味しそーに出来たぞー！」

流石にまふゆさんに一枚全部あげると高カロリー過ぎるし

食べきれないだろうから(自分が欲しいだけ)私の家用に半分に切って紙袋に皿に乗っかったケーキを入れた。

そして隣の家のチャイムを鳴らす。

「はーい。」

優等生モードのまふゆさんだ。

「Aです！」

「いま開けるね〜」

そう言われ数秒後。

「…何？」

冷たいまふゆさんが出てきた。

「これ！今日の夜食とニーゴの皆さんの分！良かったらみんなで食べてくれないかな？

あと…チーズケーキは一日置いた方が美味しいらしいよ！」

「…分かった。感想はまた明日、学校で。」

そう言うと静かに扉を閉めた。

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「ん〜！！やっぱり美味しい！！」

「…うん。美味しい。」

「うーん、チーズケーキねぇ…」

「昨日のクッキーといい今日のチーズケーキといい、まふゆ、どうしたの？」

「同じクラスの子が持ってくる。」

「そーなんだ！可愛げのある子だね！」

「でも宮女か〜神高だったら料理習いに行ってたな〜！！」

ニーゴ内でも人気のAちゃんの料理。

私も、いつものご飯と違ってAちゃんの料理だけ味を感じるようになってきた。

このチーズケーキは…甘い。だけど、少し…甘過ぎる気もする。

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