勝手に死なせない【名探偵コナン】

ep.19 ページ19

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これは俺が秀一と出会う2年前であり、FBIとして初めての任務を受けたばかりの頃あたりの話だ


11月7日


俺はこの日を忘れたことが一度もなかった


毎年胸が痛かった


友の苦しむ顔を見て、その友までも失ってしまった


もう二度と繰り返さない


もう二度と…




『研二』


萩原｢A…？｣


『他の爆発物処理班の方は速やかに避難してください』


｢は…？なにを…！！

爆弾は既に止めたはず…！！｣


『すぐ動き出すよ

あぁ！大丈夫です、俺は防護服も着ていないバカを可愛がってすぐに後を追いますから！』


萩原｢あの、Aく〜〜〜ん

今のは可愛い笑顔でする発言ではないんじゃないかな〜｣


『バカに喋る権利は与えていない』


萩原｢酷くない！？！！！｣


『お前はもっと危機感をもて

自分を大切にしろ

今お前の目の前にあるものは簡単に命を奪えるんだぞ

俺はお前と会えない世の中に生きていたくない』



本当に苦しいんだぞ

親友に二度と会えなくなるのは



萩原｢ごめん…｣


『このビルにいた人達も周りの住民も優秀な日本の警察官のおかげで無事に避難を完了している

俺達も、逃げよう？』


萩原｢(爆弾を置いて…)｣


『お前も俺も超人じゃない

出来ないことが沢山ある


もしお前がこれを簡単にとめちゃうのなら俺嫉妬しちゃうよ』



萩原｢…行こうか｣


悲しそうに、でも嬉しそうに笑う研二は
すこし幼く見えた

確かに爆弾を置いてでるのは爆発物処理班としてのプライドが許さないだろう



それでも

お前が生きているのなら上出来



俺はそう思っちゃうな



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