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一方、その頃Aはというと


『お爺様、お久しぶりです。』

目的地に到着し、仮面を被っていた。
仮面を被るといってもお面等ではない。

私がお爺様と呼ぶのは、九島家の重鎮、九島烈である。彼はAの唯一の祖父であり、魔法を教えた師でもあるのだ。祖父といっても血筋は何の交わりもない、他人になるのだが。

九島烈から魔法を教わったAは九島家秘術、仮装行列(パレード)が使いこなせる。
ということは、だ。ここまで言えばお分かりだろう。仮面を被るとは、そういうことである。


「久しぶりだね、A
元気にしてたかい?」


そんな他愛のない話をして、周りに人の存在がないのを確認すると話は本題へと変わっていった。


「今回、何があるとAは考える?」

お爺様が聞いているのは九校戦の内容ではない。外に潜んでいる脅威のことである。


『…お爺様に報告した通り、少し前にブランシュの介入及び対面戦闘がありました。』

お爺様は勿論承知している、という意味を込めて相槌を打つ。ならば話が早い。

『ブランシュが保持していた大量のアンティナイト、あれは恐らく大亜連合が占領している一部に過ぎない。そして、奴等はブランシュを通じて達也、深雪、そして私に接触してきた。』

ということは、今回の九校戦も奴等が接触を図る場としてはもってこいのイベントのはずだ。

『…つまり、この会場には何かしら仕掛けられている。そして恐らく、私達を潰しにかかるでしょう。』

そう簡単に私達三人が消せるとは思っていないだろう。一番心配なのは第一高校の面々である。奴等は何の関わりもない人々に危害を加えることを当たり前のように、平気でやってのけるのだから。


「…うん、そこまで分かっているなら、自分がやるべきことは何だか分かるね」


流石は私の可愛い孫だと、お爺様はいつだって私を褒めてくれる、とても優しい味方


『分かっています。友人の安全と、奴等の殲滅を、必ずこの手で成し遂げます』


そう言うとその通りだ、という意味と、心配だ、という意味を込めて頭を撫でてくれた。


そう簡単にやられてやるつもりは毛頭ない。


この手で大亜連合を潰すまでは死ねないのだ。


この後控えているパーティー出席のため、私は自分の部屋に帰ることにした。

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設定タグ:魔法科高校の劣等生 , 最強 , 司波達也   
作品ジャンル:SF
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華奈(プロフ) - 主人公の最強シーンが見れてないのに更新止まってるのは残念 (2022年8月28日 0時) (レス) @page15 id: 45dc289628 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 物凄く続きが気になります!更新を楽しみにてます。 (2021年9月5日 15時) (レス) id: f24484b552 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。 - 九校戦読んでみたい… (2019年8月8日 9時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
なお - 横浜騒乱編までお願いします!!アニメもそこまでだったので、資料として確認はしやすいかと、、、 (2018年11月11日 1時) (レス) id: e69e2634c1 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説前から読んでるのにずっと止まってて期待はずれ (2018年10月12日 6時) (レス) id: 98e89ee409 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あきら | 作成日時:2016年11月6日 21時

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