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「エンジニアの補足はどうするか…」
「摩利が自分で調整出来れば少しは負担が減るんだけど」
「面目ない…」
どうやら会長や十文字会頭は自分で調整出来るらしいが、摩利が高機能で繊細なCADを使用している割りに、自分での調整は難しいらしい。
さて、私はここで助け船を出そうと思っている。
『深雪は達也に調整してもらっているのよね？』
あ、達也に睨まれた。
いやだって、皆困ってるじゃない？
だったら力を貸したってバチが当たったりなんてしないわ。
そういう意味を込めて微笑み返した。
「ええ。お兄様の調整が深雪にとっては一番なの」
「てことは深雪さんのあの繊細な動きに達也君の力も加わっているってこと？盲点だったわ！」
「灯台もと暗し、というやつだな。
では早速、達也君の名前を登録しようか」
「ちょっと待ってください。納得したつもりはないですよ。」
達也がここぞと反論する。
が、それも無駄なことだと理解しているだろうに
ここからは女子陣の畳掛けだった。
「深雪さんも達也君に調整してもらう方が、実力を発揮出来るんじゃない？」
「それもそうだ。せっかくの妹の晴れ舞台なんだから調整は大事だろう？」
「深雪もお兄様に調整して頂きたいのですが、駄目でしょうか…？」
きっと最後の深雪の台詞には説得力があったに違いない。
達也に逃げ道などなく、首を縦に振ることしか出来なかった。まぁ、そう仕向けたのは私なのだが。
「では、Aの力を借りるのも一つの手では？」
あら、次は私を売ろうとしてるのかしら？
達也のは、俺がやるんだからお前もやれ。という意味の巻き添え攻撃なのだろうが、今回ばかりは仕方ない。
何故なら、
「どうやらAは九校戦の期間全てに用事があるらしくてね。さっき断られたばかりなんだ」
そういうことだ。誰にも詳細は話してはいないが、軽く説明すれば盆のために実家に帰らないといけないのと、お爺様から呼び出しを受けているからだった。やむを得ない、という訳だが私は喜んでいたりする。他人のCADなんて調整出来るはずがない。だって自分のCADさえ調整したことがないのだから。
『そういう訳で私は参加出来ないの。頑張ってね、達也』
もう覆せないと悟ったのか、達也は苦笑いだが、頷いていた。
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華奈(プロフ) - 主人公の最強シーンが見れてないのに更新止まってるのは残念 (2022年8月28日 0時) (
レス) @page15 id: 45dc289628 (このIDを非表示/違反報告)
篝月(プロフ) - 物凄く続きが気になります！更新を楽しみにてます。 (2021年9月5日 15時) (レス) id: f24484b552 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。 - 九校戦読んでみたい… (2019年8月8日 9時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
なお - 横浜騒乱編までお願いします！！アニメもそこまでだったので、資料として確認はしやすいかと、、、 (2018年11月11日 1時) (レス) id: e69e2634c1 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この小説前から読んでるのにずっと止まってて期待はずれ (2018年10月12日 6時) (レス) id: 98e89ee409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら | 作成日時：2016年11月6日 21時
