4話 ページ5
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キィと扉が開く音がして図書室に来たお客さん
「おや、Aちゃん。珍しいですね」
『つむ兄匿って〜』
Aちゃんは近くにあった椅子に腰を下ろす
「かくれんぼですか?」
『そんな感じ〜』
そう言って入荷した本を手に取りカバーを付けていく
「手伝ってくれるのはありがたいですが…夏目くんにバレたらなんて言われるか」
『撒いてきたから大丈夫!』
満面の笑みでそうは言われても…
不安なのは僕の身、なんです
『それに夏目、つむ兄のことなんだかんだ好きだし』
「それは…」
Aちゃんも同じことが言えますよ?
しかも僕とはまた違った"好き"で
夏目くんに殴られそうですし言えませんが
「おや、お迎えが来たみたいですよ」
「センパイ達、2人きりで何してたノ?」
何もしてないので睨まないでくださいよ夏目くん
『本のカバーを付けてマシタ…』
Aちゃんも怖がって後半カタコトです
「じゃアAはボクと帰るかラ。じゃあネ、"つむ兄"」
『あれ?夏目なんでその呼び方…ちょ!』
Aちゃんは近所の子ってだけなのに
僕、嫉妬されちゃいましたかね?
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作者名:優 | 作成日時:2020年8月17日 22時