This is a curse ページ7
幹部しか知らない高層ビル。月が真上にある時間帯にAはエレベーターに乗り、最上階行きのボタンを押す。くん、と着ているジャケットの袖を嗅げば鉄の生臭いにおいが鼻につき、思わず顔を顰める。幸い返り血がついていない事に安堵する。まぁついたらついたで春千夜がうるさいため、一応細心の注意は払っているA。帰ったらすぐに服を脱いでシャワーを浴びよう。部屋に入った後するべき段取りを頭の中で描き、目的地に到着したエレベーターが目の前で開く。コツコツと己の足音だけが響く。ピッと玄関先でカードキーをかざせば、ガチャリとドアが開く音。
『(万次郎、ちゃんと寝てるかな…)』
ドアを開け、玄関先で靴を脱ぐ。薄暗い廊下を寝ているだろう双子の片割れを起こさないよう静かに歩く。ここ最近万次郎はうまく眠れないらしく、日に日に目の下のクマが色濃くなっていた。シャワーを浴びる前に確認しに行くか、と奥にある寝室へと向かい扉を開けば、一面に広がる夜景が見える大きな窓。そしてその真ん中には、Aと見た目も瓜二つの片割れが窓の方を向いたまま立っていた。
『万次郎…？』
そう名前を呼べば、肩をぴくりと動かした後、こちらへと振り返るマイキー。月明かりのおかげで暗い室内でも顔が良く見える。Aの顔を見た瞬間、嬉々とした表情をした後、まるで何かに安堵したかのように吐息をこぼす。
マ「おかえりA」
『ん、ただいま』
多分無意識なんだろうけど、万次郎はオレと顔を合わすたびに同じ表情をする。それを見るたびにオレはオレの存在意義を再認識する。
『つーか万次郎はやく寝ろや。もうとっくに日付変わってんぞ』
マ「A最近仕事ばっかであんま寝れてねーだろ？今日はオレが一緒に寝てやるよ」
『あーはいはい、一緒に寝たいって素直に言えば可愛いのに』
マ「は？ちげーし」
むっとした顔をする万次郎を見て、にやりと笑うA。
『その前にシャワー浴びてくるわ』
臭すぎて耐えられねーと言いながらひらりと身を翻し、浴室へと足を運ぶのと同時に「A」と名前を呼ばれる。次に万次郎が何を喋るのか、Aはもうすでに理解していた。もう何度その言葉を聞いたかわからない、万次郎のオレにだけ吐く言葉。
マ「Aは、死なないよな…？」
King and servant→←tongue don't lie
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防弾チョッキ（初心者） - おおおお終わっている・・・・！！？（とても楽しく読ませていただきました。できることなら更新をしてほしいですが、自分の作品をどうするかは作者様の自由です。どうか無理はなさらないでください。） (2022年8月30日 20時) (
レス) @page10 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
慶司 - はじめましてかと思います！ いつもこの小説を何回も読んでいます！ 更新待っていますね！ 楽しみに待っています！ (2022年6月15日 21時) (レス) @page10 id: bc494d8f17 (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久しぶりです！お元気でしょうか？最近話が進んでないようなので。お話また楽しみにしていますね。またなっ！ (2022年6月13日 21時) (レス) @page10 id: 1f623cf24b (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久です！体調大丈夫ですかね？コロナが結構流行っているので…お話進んでて良かったです。続き楽しみ待ってます！あ、まっぽさんのペースで全然大丈夫ですよ！夜遅くにすいません…続き楽しみ待ってますね。 (2022年3月26日 1時) (レス) id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - ただのバカですさん» コメントありがとうございます！テスト大変ですね頑張ってください🥲👏竜胆！単独での絡み確かに書いた事ないですねありがとうございます書きます🥳 (2021年12月20日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっぽ | 作成日時：2021年10月17日 21時
