誕生日プレゼント（緑）3 (ページ18)

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あの日からでさえもぉ一年がたった

ヤスの手術からは二年

Aが消えて三年

三年前から撮影で用意されたん以外は

Aが作ったアクセしかつけへん

どこかで見てくれてるかもしれへんAへの

俺の出来るたったひとつの告白やねん

考えれば考えるほどそれは不可能やと思えるほど

とても難して

やけど

ほんまはすごい簡単なことやと気がついた

どうかずっと

君の傍にいさせてください

どうかずっと

君を護らせてください

なんでそんな簡単な一言を伝える事ができひんかったんやろ

その後悔ばかりの三年間やった

Aは今どぉしとんやろな

家族出来たんかな？

Aが誰かとおるんを想像しただけで

今でも泣きそうになるけど

それでも誰かと家族になれてたらええなぁ

Aが一人やなかったかららええなぁ

そぉ思う

ストレッチを終えたヤスがゆっくり近づいてきて

｢おーくら？｣

｢今日の今からなんか予定入れとる？｣

おずおずと伺うように聞いてくる

｢別になんもあらへんよ｣

って答えたら

｢ゆいが昨日からカレー作ってんねん｣

｢食いにこぉへん？｣

って言うてくれた

｢行く！行く！｣

｢ゆいちゃんの飯久しぶりや｣

そう言うた時に俺の手の中でスマホが震えた