62 ページ11
俺...
俺...
Aが泣いたんなんて初めてやったのに
しんどいせいやって勝手に思い込んで
普通にシャワーして
普通にAの横で寝た...
...普通に...
それどこか幸せすら感じとった...
「俺...」
「...俺...」
また涙が込み上げできて
どうしようもあらへん
そんな俺にヤスは
「俺らってこんな仕事やんか?」
「付きおうたってどっかに一緒に行けるわけやないし」
「結婚なんて言い出せるワケもあらへん」
「けど」
「やからこそ相手とはちゃんと話さへんとあかんと思うねん」
「何もかも捨てることはできひん」
「最悪な終わり方を迎えるかもしれへん」
「それでも」
「手放すこともできひんほど好きやって」
「他の誰でもない」
「あの仙人のせんちゃんがお前の前だけでは大きな声出したりして」
「感情豊かな可愛い普通の女の子やったやんか」
「今回の事はきちんと話さへんかった二人が悪いし」
「せんちゃんに話す機会をあげられへんかった」
「おーくら」
「お前が悪い」
穏やかな口調やけど
そうはっきり言い切った
何一つ反論できひん
289人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:UTA | 作成日時:2019年6月17日 9時